相談事例

削除方法

相談内容(2016年12月・青少年女子)

ネットで自分の顔写真が知らない人に投稿されていた。SNSのトップ画像にしていた自分も悪いのだが、それをあるサイトに投稿されていた。ネットに上がってしまった以上、すぐに写真を消すことはできないと分かっている。知らない人に保存されて悪用されることもあると分かっているが、とにかく投稿を消してほしい。

アドバイス

今後のためにも、現在公開しているすべての情報の見直しをしてほしい。削除したい写真については、当該サイトは、投稿者であっても情報の削除ができない仕組みなので、運営者へ削除のお願いをすることになる。他者の肖像権や著作権を侵害する行為は、サイトの禁止行為にあたるので、権利侵害として通報することが可能だろう。問題報告フォームから必要事項を漏れなく記載して報告してほしい。

ポイント

インターネット上に写真を公開している限り、この事例のようなトラブルを完全に防ぐことは難しい。写真を含めた個人情報の公開にはリスクがある。インターネットに発信する情報は、誰に見られても支障のない情報のみを発信することが自分を守ることに繋がる。自分の身は自分で守ることが大事なことである。

相談内容(2016年10月・青少年男子)

SNSアプリに自撮り画像を載せた。その画像を消さずに携帯電話を変えてしまったのでログインできず画像を消すことができない。運営会社にメールを送ったが返事が返ってこない。

アドバイス

インターネットに投稿した画像を消せるのは、投稿した本人、または投稿した場所を管理している人に限られている。今回の場合、自分自身が投稿した画像であるため、ログインをして削除の手続きをする必要があるだろう。SNSに登録したメールアドレスとパスワードは、携帯電話を変更したり、メールアドレスが変わったとしても有効なはずである。ログイン画面から、登録しているメールアドレスとパスワードを入力することでログインすることができると思われる。その他、サイトには、ログインできない場合の状況に応じた対処法が説明されているので、説明をよく読み、該当する手順を1つ1つ試してみてほしい。

ポイント

インターネット上の多くの会員制サイトでは、ログインのためにメールアドレスとパスワードといった認証情報を利用する。認証情報は通常、スマートフォンの機種変更をしても変わらないが、認証情報を失くしてしまうとサイトにログインすることができなくなる。このような状況では、運営会社のルールに従ってパスワード再発行や、載せた情報の削除依頼などを行うことになるが、運営会社であっても100%手助けが可能であるとは限らない。パスワードなどの認証情報、インターネットに載せた情報は、自分自身で責任を持って管理することが大切である。

相談内容(2016年8月・保護者・青少年男子)

ネットの掲示板にSNSのIDを書き込んでしまった。掲示板の運営会社に削除のお願いをして、ページ上からは削除された。しかし、検索エンジンでIDを入力すると検索結果に出てきてしまう。

アドバイス

インターネット上のページは、毎日新しいページが作られたり、内容の更新があったり、無くなっていくページもある。そのすべてのページがリアルタイムで検索エンジンのデータベースに反映されている訳ではない。既に消されているページが検索結果のみに反映されている状況ならば、検索エンジンごとに用意されている削除依頼の手続きに従って、検索結果からの削除を依頼することができる。手続きが難しい場合は、保護者と一緒に操作してほしい。

ポイント

電話番号やメールアドレスと同じように、 SNSのIDも個人の特定に繋がる情報であるため、気軽に書き込んではいけない。掲示板によっては、出会いを目的とした利用や連絡先交換を禁止している。載せて良い情報は、全世界の人に知らせても、見られても良い情報であることを理解してから発信してほしい。インターネットに書き込むことは簡単であり、一瞬のうちに世界中に発信できてしまうが、その情報を完全に削除することは想像以上に困難であることを理解してほしい。

相談内容(2016年6月・保護者・青少年男子)

子供が同級生に悪ふざけをしている動画を、別の生徒が撮影して動画サイトに投稿した。相手の保護者から動画を削除するように言われているが、投稿した生徒が削除に応じない。動画サイトへも削除依頼をしているが回答がない。動画を削除する方法はないのだろうか。

アドバイス

インターネットに投稿した情報を消せるのは、投稿した本人、または投稿した場所を管理している人に限られており、今回の場合は削除の権限を持っているのは投稿した生徒である。動画を削除するように、撮影された同級生自身からもお願いしてもらうのが良いだろう。動画サイトの規約に反するような動画、不適切な動画の場合は、運営側へ削除を依頼することができる。また、学校の先生にも相談し、学校から生徒へ、動画の削除について指導をお願いすることも勧める。

ポイント

インターネット上に本人に無断で載せられてしまった動画・画像は、消してもらうことができれば一番良い。投稿者が身近な友達の場合には、直接削除のお願いをすることが解決への早道である。当事者同士の話し合いで解決しないとしたら、無断投稿の背景には、友達関係のこじれや学校生活での何らかのトラブルが隠れていることも考えられる。その場合は単に消すだけの対処にとどまらず、現実生活でのトラブルの原因を解決していく必要もあるだろう。

相談内容(2016年4月・保護者・青少年女子)

子供になりすましたSNSアカウントが作成されていた。ユーザー名に子供のフルネームが使われ、プロフィール画像には学校で撮影した集合写真が使われている。集合写真は、生徒や保護者にも配られており、誰がSNSを作成したのかは思い当たらない。

アドバイス

写真に映っている人の中には、写真を公開されたくない人もいる。先生、友達、学校にも協力してもらい、運営会社へ違反報告をすると良いだろう。連絡できる友達には直接連絡しておくことも勧める。運営会社が用意しているフォームに必要事項を記入することで違反報告が可能である。

ポイント

他人の名前や写真などを利用して誤解を招くような形で他者を装うことを「なりすまし」という。なしすましは、多くのSNSで禁止されている行為である。このため、なりすましの被害にあってしまった場合は、サイト運営会社へ違反報告や削除依頼を行うことで適切に対処されるケースが多い。違反報告は、サイトの利用規約をよく読み正しい方法で行う必要がある。本人であることの証明のために、パスポートや学生証などの身分証明書が必要な場合もあるので、青少年は保護者に相談しながら、保護者と一緒に対処することが望ましい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。