相談事例

削除方法

相談内容(2016年1月・青少年女子)

同じクラスの友達とSNS上で口論になり、フルネームと画像を載せられた。消すように言ったが「忙しい」と言いすぐには消されなかった。その後、SNSをブロックされ、非公開になったため、SNSの内容は閲覧できなくなった。

アドバイス

SNSの内容を削除できるのは載せた本人かSNSの運営会社だけである、相手は同級生なので直接本人と話をして削除してもらうことが一番早い方法だろう。喧嘩状態では話し合うのも難しいので、まず仲直りをすることを勧める。直接話しにくいようであれば先生に間に入ってもらうと良い。 SNSの利用規約を読み、規約違反があれば運営会社へ違反報告をすることも相手にお話ししておくと良い。相手に何も言わずにSNSに違反報告をしたり、喧嘩腰で話し合おうとしてもうまくいかないと思われるので、仲直りをしてほしい。

ポイント

インターネット上のトラブルであっても、解決すべき問題の根本は、人間関係にあることも多い。この事例のように、友達との口論の結果としてSNS上でも問題が起きている場合は、インターネット上だけで解決しようとせず、人間同士のコミュニケーションを大切に考えてほしい。人間関係が修復することで、インターネット上でも、書き込みの削除へと自然と繋がることも多い。相手との話し合いで解決しないときには、学校や家族など、身近な大人の力も借りることも大切である。

相談内容(2015年12月・保護者・青少年男子)

数年前に子供がある取材を受け、名前や学校名が新聞に掲載された。最近、その記事のインターネット版が、個人ブログに転載されていることが分かった。子供の名前を検索するとそのブログがヒットするので削除してもらいたいのだが、どのような方法で行ったら良いのか。

アドバイス

インターネット上の情報を削除できるのは、掲載している場所の管理者に限られている。個人ブログであれば、ブログの管理人か、ブログの運営会社に削除依頼をすることになる。ブログに管理人の連絡先が記されていれば、メッセージを送ることができるだろう。しかし、削除依頼を相手がどのように受け止め、どのような反応を示すのかは予測がつかないので、慎重に検討することを勧める。ブログの利用規約を読み、記事の転載が著作物の無断掲載など、禁止行為にあたるならば、運営会社に規約違反の報告ができる可能性もあるだろう。

ポイント

インターネット上の記事の削除依頼にあたっては、誰にどのように連絡をすれば対処されるのかを、正確に把握することが大事である。この事例のように、サイトの利用規約違反にあたる可能性があるならば、運営側が用意している窓口へ報告するのが良いだろう。知らない相手に削除依頼の連絡をするときには、削除依頼をすることのリスクも考慮したうえで、本当に削除の必要があるのかを検討すると良いだろう。

相談内容(2015年11月・青少年男子)

同級生と出かけた時に自分の写真を撮られたが、まさかSNSに載せられるとは思わなかった。学校の友達が気付いて教えてもらいビックリしている。削除したいがどうしたら良いか。

アドバイス

掲載者が明確であるので、掲載した人にお願いして削除してもらうのが基本である。SNSに削除依頼をして削除されたとしても、学校の友人との関係がきちんと成り立っていなければ、再び同じような画像が掲載されてしまう可能性もある。学校の先生にも相談すると良いだろう。本人の承諾なく顔がはっきり写った画像を載せることが、インターネットのマナー違反であることを、先生から指導してもらえると良いだろう。

ポイント

インターネット上に掲載されてしまった情報を消せるのは、掲載した本人、または掲載されている場所の管理者に限られている。この事例のように、写真を載せているのが身近な知り合いである場合は、まず、相手と直接的に話し合いをして削除してもらえることが望ましい。自分の意思を相手に丁寧に伝えることが大事なことだろう。相手が削除に応じないときには、次の対応を考えることになる。インターネット上のトラブルであっても、それを解決するのは人間同士のコミュニケーションであることを忘れてはならない。

相談内容(2015年10月・保護者・青少年性別不明)

学校の行事があり、ある保護者が子供たちの写真を撮影し、メッセージアプリで関係者に送信している。グループトークに写真を載せられ、不快に思う人もいる。無断で撮影したり、SNSに載せるような行為はしてほしくない。載せられた写真はどのようにして削除するのか。

アドバイス

個人を特定できるような写真を無断でインターネットに公開することは肖像権侵害の可能性がある。本人の許可なく回すこともマナー違反である。昔のプリント写真とは異なり、デジタル写真はコピーが簡単なので、数名に送信されたものでも、拡散する可能性はあるので、止めてほしいとお願いすることは可能だろう。削除については、メッセージアプリのグループトークは、メールの送受信と同じであるので、写真を受信した全員に削除をお願いすることになる。

ポイント

インターネット上に自分や家族のことを無断で載せられるのは、気持ちの良いことではない。自分が承諾していない個人情報や写真が公開されたら、載せた相手に削除要請をして解決することが基本的な対応である。載せた側は、削除要請に応じることがマナーである。スマートフォンやデジタル機器が身近になり、友達同士で写真を撮ったりSNSに載せたりすることが容易になっているが、インターネットに一度載せた情報を完全に消すことは容易ではない。写真を撮影したら、その後の取り扱いについても当事者同士で事前にしっかり話し合っておくと、トラブルの予防策になるだろう。

相談内容(2015年9月・青少年女子)

巨大掲示板に年齢と下の名前を投稿された。自分は何も悪いことをしていない。友達からは気にしないようにと励まされているが、気になってしまう。誰が書き込んだのかはわからない。どう対処するのが一番良いか。

アドバイス

インターネット上に投稿されている情報を消せるのは、投稿した人、投稿されている場所を管理している人に限られている。今回の場合は、巨大掲示板の管理者に削除をお願いすることになる。しかし、下の名前と年齢だけならば、友達のアドバイスどおり、気にしないで無視をする対応が良いだろう。仮に書き込みが消されたとしても、それを面白がってさらに書き込みが増え、事態が悪化する恐れもある。削除依頼をするのか、このまま無視をするのかは慎重に考えてほしい。削除依頼をするならば、掲示板の削除判断基準をよく読み、今回書き込まれた内容が削除判断基準に値するかをよく確認してほしい。

ポイント

自分に関することが投稿されていたとしても、誰が投稿したのかが分かりにくい掲示板では、削除依頼を出すことで投稿者の目にとまり、投稿がエスカレートする場合もあるため、慎重な対応が必要である。削除依頼を出しても必ず消える保証はなく、時間がかかる場合もある。当事者にとっては受け入れ難いかもしれないが、投稿内容によっては無視の姿勢が一番良い対処法であることも多いことを覚えておくと良いだろう。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。