相談事例

削除方法

相談内容(2015年5月・青少年女子)

あるアイドルグループのファンについて書き込むサイトがあり、自分の実名、学校名を載せられてしまった。削除するにはどうすれば良いか。

アドバイス

基本的に、インターネット上に投稿されている情報を消せるのは、投稿者、または投稿された場所の管理者だけである。今回の場合は、サイトの管理人に削除依頼をすると良いだろう。サイトによっては投稿者にも削除の権限があるので、その場合は、投稿した相手と話し合いをすると良い。ただし、削除依頼の伝え方を良く考える必要がある。自分自身には非がない場合であっても、言葉遣いには十分に気をつけてほしい。相手が挑発するような言葉を返してきたとしても、常に冷静な態度で正しい言葉を選んで削除のお願いをしてほしい。

ポイント

インターネット上に個人情報が載せられてしまったときには、載せた人、載せられた場所(httpから始まるURL)、管理者(サイト管理人・運営会社)などを整理し、場所ごとのガイドラインに従って対処方法を選ぶことになる。個人情報を載せられてしまう背景には、悪ふざけの延長や、口論の結果であったり、一方的に掲載されてしまうこともあるが、どんな理由だとしても、冷静に丁寧に対応することが大切である。被害を受けた側であっても、ルールとマナーを守ったコミュニケーションが求められる。

相談内容(2015年4月・青少年女子)

自分で作成したSNSアカウントに、一度ログアウトしてから再ログインができなくなった。プロフィール画像、投稿記事なども含め、アカウントを削除したいが、パスワードが一致せずログインできない。パスワード再発行の手順も試したが、正しいメールアドレスを入力しているにもかかわらずアドレス不一致で手続きができない。運営会社にメールで問い合わせをして、連絡先メールアドレスを知らせたが、「一致しない」とのこと。

アドバイス

パスワード再発行の手続きを正しく行ったか確認してほしい。連絡先メールアドレスが正しければ、パスワード再発行のためのメールが運営会社から届いていると思われる。迷惑メールフィルタを利用していないか、別のフォルダに紛れている可能性がないかなども確認してほしい。もしもSNSに初めてメールアドレスを登録した時点で間違えて違うメールアドレスを入力していたとすると、連絡先メールアドレスが一致せず、パスワード再発行のメールを受け取れない、つまり、ログインもアカウント削除も難しいだろう。

ポイント

SNSに投稿した記事や写真は、そのアカウントの持ち主が責任を持って管理する必要があるが、パスワードを忘れたり、連絡先メールアドレスを忘れてしまい、編集や削除ができなくなるトラブルが増えている。メールアドレスとパスワードを登録するだけで気軽に利用できるサービスが増えているが、メールアドレスとパスワードの組み合わせも、本人確認のための重要な情報だと考えて、大切に扱う必要がある。無闇にアカウント登録をしたり、安易に情報を投稿する行為もトラブルの元である。自分にとって本当に必要なサービスなのか、投稿しても問題ない内容なのかを十分に吟味したうえで利用することが大事だろう。

相談内容(2015年2月・青少年女子)

ネット上で自分の名前を検索したところ、自分のSNSアカウントのプロフィールが見つかった。このアカウントはすでに削除していて、検索結果をクリックしてもページは存在しない。しかしプロフィールの文章自体が検索結果に載っている。アカウントを削除する前にプロフィールは変更したはずなのに何故かネット上に残っている。

アドバイス

削除した情報が検索結果に表示されるのは、検索エンジンの仕組みによるものである。検索エンジンは、世界中のページを巡回しデータベースを作り、検索結果として表示している。データベースは常に新しいデータに更新されているが、更新のタイミングによっては、古いページの情報がまだ残っていて、消したはずのページが検索結果に出てくる。しかし、古い情報も、いずれはデータベースから消えていくので、元のページが削除されていれば検索結果に表示されなくなる。それでも、今すぐに削除を要するものであれば、検索エンジンに削除依頼を出す方法もある。

ポイント

削除したはずの情報が検索結果に出てきてしまうという相談が多数寄せられるが、検索エンジンの仕組みをよく理解し、適切に対処する必要がある。大事なことは、元の情報が確実に削除されているのかを確認することである。元の情報が削除されていれば、やがて検索結果には表示されなくなるので、待つことが適切な対処だろう。急を要する場合は、検索エンジンごとに削除依頼を出すことにより対処する。いずれにしても、インターネットに一度発信した情報は、完全に削除することが困難であることを理解し、他人に見られたくない内容を安易に投稿しないことが望ましい。

相談内容(2015年1月・青少年女子)

友人に自分の写真をSNSに載せられた。それを機に、いろいろな人からその写真が送られてきて傷つく言葉を言われた。友達に写真の削除を頼んだが、パスワードを忘れたから出来ないと言われた。無許可で載せられた写真を消してほしい。

アドバイス

写真を掲載した人が削除することが一番早い対応方法であるため、写真を無断で掲載した友達と連絡が取れるならば、パスワードを忘れた場合の回復方法を伝えることを勧める。友達に伝えてほしいことは、写真の無断掲載がサイトのルールに違反していることである。また、パスワードの回復には時間が必要になるかもしれないため、相談者自身も待つ気持ちを持って見守ってほしい。どうしても友達が削除できないということならば、相談者からサイト運営側へ違反報告を行うことも1つの方法だろう。

ポイント

今回問題となったサービスの利用規約に「個人情報は本人の承認や許可の表明なく公開、投稿することが禁じられている」と書いてある。インターネットで皆が使っているからと言って、その利用規約を読まずにサービスを利用することは、利用マナーに反することであり、絶対に避けるべきだろう。自分自身の判断だけで、あまり深く考えずに載せてしまった写真が発端になり、周囲の友達を巻き込むトラブルが増えている。その友情関係をも崩す結果になる例も多い。安易な投稿がリスクを伴うことを、しっかりと自覚しなければならない。

相談内容(2014年11月・青少年男子)

SNSに本名で登録してしまい自分の名前をネットで検索するとそのページや自分がしたコメントなどがそのまま出てきてしまい困っている。登録した後に何度か携帯を変えたりしてその時に使ったメールアドレスやパスワードがわからずログインできない。アカウントやページを削除したいが、せめて自分の名前で検索しても表示されないようにしたい。

アドバイス

メールアドレスとパスワードを忘れた場合の対処方法が多くのSNSに用意されている。まず、今まで使った記憶のあるメールアドレスをできる限り思い出す。自身で思い出せない場合は、メールのやり取りをしていた家族や友達にも聞いてみると良い。考えられるあらゆるメールアドレスを使用する。入力ミスをしていないか落ち着いて見直す。メールアドレスを思い出すことができれば、そのメールアドレスを利用して、パスワードがわからない場合の手順に進み、パスワードを再設定することができる。その際には、現在も有効なメールアドレスである必要があるので、あらかじめ、メールアドレスを取得するなどして、メールアドレスの変更をしておく必要もある。諦めずに試すことが大事である。

ポイント

IDとパスワードを忘れてサービスにログインできず、コンテンツを削除できないトラブルが増えている。このような場合も、インターネットに投稿した情報を消せるのは、投稿した本人、または投稿した場所の管理者に限られているため、 IDとパスワードを忘れてしまったとしても、諦めずに思い出すことが削除への早道であることが多い。このようなトラブルを防ぐために、自分で作成したコンテンツは、不要になって削除するまで自分自身で責任を持って管理する意識を持つ必要があるだろう。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。