相談事例

削除方法

相談内容(2020年4月・青少年女子)

友人とメッセージのやり取りで喧嘩をしてしまった。その後、自分はもう関わるのを止めたが、相手は反論などをSNSに公開している。止めてほしいと連絡しても消してくれない。

アドバイス

友人と話し合いをして消してもらうのが一番良いが、当事者同士での話し合いが難しいようであれば、共通の知人など第三者に協力してもらうことも勧める。それでも相手が削除に応じない場合は、SNSの運営会社に報告をする方法がある。SNSの利用規約をよく読み、投稿内容と照らし合わせて規約に沿った方法で報告することになる。その際には、相手の投稿が利用規約のどの部分に違反しているかを明確にすることが大事である。

ポイント

相手の表情が見えないメッセージのやり取りでは、 言葉が足りなかったり、過激になったりしやすく、口論にも発展しやすい。しかし、SNSは喧嘩をしたり人を傷つけて良い場所ではない。相手が削除に応じないときには、SNSの利用規約に沿った削除依頼を検討すると良いだろう。それでも状況が変わらないようであれば、プロバイダ責任制限法に基づく送信防止措置請求などの手続きができる場合もあるので、諦めずに選択肢を探していってほしい。

相談内容(2020年3月・青少年女子)

学校の友達が誰でも見られるSNSに自分の悪口を書いているのを見つけた。消してもらうために本人にメッセージを送ると謝ってくれた。しかし、それからしばらく経ってもまだ書き込みは消されていない。SNSの運営会社にも通報をしているがまだ回答は届いていない。

アドバイス

原則としてSNSの書き込みを削除できるのは友達本人または運営会社となる。もう一度、消してほしいと友達に伝えてみるのが良いだろう。直接お願いするのが難しいと感じたら、学校の先生などにも相談することを勧める。それでも解決しないときには、運営会社にも再度報告することができる。その場合は、書き込まれている内容が利用規約のどの部分に違反しているのかに応じて正しい方法で報告することを勧める。

ポイント

SNSは悪口を公開する場所ではないので、書き込んだ本人にマナー違反に気づいてもらい、消してもらうことができるのが一番良い。現実の友達関係のトラブルがインターネット上に持ち込まれているような場合は、根本原因となったトラブルの解決も必要になるかもしれない。一人だけで解決しようとせずに、学校や家族など身近な大人の力を借りることも大切である。

相談内容(2020年2月・保護者・青少年女子)

娘が同級生のSNSに顔写真を勝手に載せられ、拡散されている。消してほしいと伝えているがまだ消されていない。学校でも問題が起きている。どうしたら良いか。

アドバイス

SNSに無断で顔写真を載せることはルール違反なので、相手に削除をお願いできると良いが、相手が応じないときにはSNS運営会社に報告する方法もある。しかし拡散している写真については、その状況に応じた対処が必要になる。一案として、SNSに載せられている画面はスクリーンショットに保存し、これまでの相手との関係性やトラブルなどをメモにまとめて学校の先生にも相談することを勧める。

ポイント

インターネット上に本人の許可なく顔写真を掲載することは、ルール、マナー違反なので掲載者自身に理解してもらい、消すように促すことが大事なことである。当事者同士での解決が難しいときには、学校の先生に相談して指導をお願いすることも必要かもしれない。根本的な原因は何かを周囲の大人が把握して再発防止につなげてほしい。

相談内容(2020年1月・青少年男子)

匿名の掲示板に、別のサイトに掲載されている不適切な画像へのリンクを投稿してしまった。すると投稿に対して批判のコメントが多数書き込まれた。削除依頼は出したが不安になった。

アドバイス

インターネット上の投稿を削除できるのは本人か管理者に限られている。本人が削除できない場合は管理者に削除依頼をすることになる。削除依頼を出したのは正しい対処であり、今後は規約に沿って判断されるため、管理者の対応を待つことになる。これからは同じ失敗を繰り返さないことが大事である。

ポイント

削除依頼の方法は投稿した場所によって異なるので、説明をよく読みルールに従って依頼することが大事である。しかし、インターネット上に投稿した内容を消すことは簡単ではなく、利用規約や管理者の判断に委ねられる。二度と消すことができないかもしれないリスクもよく考え、慎重な姿勢を忘れないでほしい。インターネットに投稿した情報の責任は自分自身が負うことになることもしっかり理解しておく必要がある。

相談内容(2019年12月・青少年女子)

以前、掲示板に学校のことや個人が特定されるような内容を書いてしまったことを思い出し、削除依頼を出したい。しかし依頼を出す時には削除依頼用のスレッドに書き込まなければいけないので公開されてしまう。管理人の人に削除依頼のメールを出したほうが良いか。

アドバイス

一般的にインターネット上に投稿した内容を削除できるのは、投稿した本人か投稿した場所の管理者に限られている。今回の掲示板は投稿者本人でも削除ができず、削除依頼専用のスレッドに書き込む必要があるが、管理人宛てのメールアドレスが用意されている場合は、削除依頼のメールを出してみても良いかもしれない。ただし削除の対象になるかどうかは、掲示板の基本方針に沿って判断される。削除の対象にはならない可能性もあることを理解してほしい。

ポイント

インターネット上には、投稿した本人でも書き込みを削除できない仕組みになっているサイトやサービスも多数存在する。後で消したくても消せなってしまうトラブルを防ぐために、事前にサイトの利用規約を必ず確認してほしい。利用するサービスについて保護者と一緒に理解し、削除依頼や問い合わせの方法も知っておくことが望ましい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。