相談事例

削除方法

相談内容(2014年4月・青少年性別不明)

最近までブログをしていたが、利用を止めた。そして、しばらくしてから自分のブログを調べて見たら、記事はなくなっていたが画像だけが残っており、顔もしっかり載っている。消したくて色々なサイトを調べたが、全然わからない。画像を消せる方法を教えてほしい。

アドバイス

インターネットの書き込みは、書き込まれた場所を管理している人だけが消すことができる。今回の場合は、ブログ主(相談者自身)とブログの運営会社しか消すことはできない。退会等の手続きをして既にログインができない状態ならば、ブログの運営会社へ依頼することになる。どのような手続きをすれば良いかはその場所のルールや規約に沿った対応をする必要がある。

ポイント

ブログやSNSなどのインタネットサービスでは、退会方法や、載せた情報の削除方法などが、利用規約によって定められているのが一般的である。サイトによっては、情報を削除しないまま退会をしてしまうと、退会した後は自分では削除できないものもあるので注意が必要である。利用規約をよく読み、サービスの特徴をしっかり理解した上で利用することが大事である。

相談内容(2014年2月・保護者・青少年女子)

娘の名前を検索しようとすると、入力補助機能で通っている学校名が出てしまう。友達の名前でも同様。この入力補助機能を削除することはできないのか。削除依頼をすると状況を悪化させる可能性があるといったことがインターネットに書かれていたのだが本当か。

アドバイス

検索エンジンの「関連検索ワード」について説明した。利用者が入力したキーワードと組み合わせて検索されるキーワードや、関連性の高いキーワードを機械的に収集し、検索回数の多いものを自動的に表示するものである。たとえば「東京駅」と「お土産」を組み合わせた検索回数が多ければ、自動でそういった表示がされる仕組みである。問題と思われるキーワードが表示されるのであれば、検索エンジンサイトの情報提供フォームから削除依頼をする。なお、削除するかどうかの判断は運営会社のポリシーに沿ってなされるので、必ずしも消えるわけではないことも理解してほしい。

ポイント

関連検索は便利な機能ではあるが、個人名と関連したワードは、どんな言葉であっても気持ちの良いものではないだろう。自分や友達の個人名と一緒に個人が特定できそうな情報を一緒に何度も検索してしまうと、関連検索として機械的に収集されてしまうので、意味のない、度の過ぎた使い方は気をつけてほしい。

相談内容(2014年1月・青少年男子)

検索エンジンで自分の名前を入れて画像検索をすると、SNSにアップしているプロフィール写真がヒットする。誰かに貼られてしまったのだと思う。削除したいがどうしたらよいか?

アドバイス

検索結果を確認し、表示されている写真は相談者自身がSNSに掲載しているプロフィール写真であり、本名を公開しているので、検索結果に表示されている状況であった。他人が載せたものではないので、自分自身でSNSの写真を削除するか、プライバシーの設定を非公開にすることで、検索結果に表示されなくなるだろう。

ポイント

SNSを利用するにあたっては、プライバシーの設定を確認し、むやみに写真や個人情報を公開していないか注意する必要がある。インターネットに公開した情報は誰からも閲覧可能であり、検索することで検索エンジンに検出されてしまうことをよく理解し、人に見られたくない情報は非公開にしたり、公開範囲を制限することが安全な使い方である。

相談内容(2013年11月・保護者・青少年女子)

ネットで娘の名前を検索したら、あるSNSでの情報がヒットした。なぜこんなことになっているのかわからない。すべての情報を消すことができるのか。どうして出てきてしまうのか、SNSがよくわからない。トラブルになったりしないだろうか。娘はこのことを知っているのだろうか。

アドバイス

インターネットは公共の場のようなものであるため、投稿された情報は誰でも閲覧できる。しかし、SNSは公開範囲を決めることができるので、娘さんも自覚の上で利用しているものと考えられる。本名や学校名が公開されているならば、投稿をすべて消すのではなく、プロフィールを変更するなどの対応もできるだろう。守らなければいけないルールとマナーはインターネットにもあり、それは人に迷惑をかけないだけではなく、自分を守る行為にも繋がるので、ルールとマナーについて良く話し合ってほしい。

ポイント

みんなが使っているからSNSを使い始めた人も多いだろう。何気なく自分が発信した言葉であっても、非公開に設定していない限り、世の中の人が読める状況であり、検索結果に表示されたり、他のサービスによって収集されたりする。SNSで情報の公開範囲の設定を上手に使い分けるのもトラブル回避の手段であろう。たとえ一言であっても、れっきとした情報発信である以上、その発言は責任を持って行う必要があり、どのように周りから見えるのかを常に意識して使わなければいけない。

相談内容(2013年10月・保護者・青少年女子)

娘の友達がSNSを利用しており、顔がハッキリわかる娘の写真を勝手に掲載している。娘は写真と名前を勝手にアップされたことに困惑して嫌だと伝えたのだが、「何でいけないの」と言い、悪いことをしていると思っていないようだ。しかし勝手に写真や名前を掲載されるのは困る。削除してもらうために、親としてどう対処したらよいか。娘は担任の先生にも相談すると言っているため、まだ親は介入していない。

アドバイス

友達の反応から、インターネットの安心・安全な使い方の知識がないまま、ルールやマナーを無視した使い方をしているようである。写真の無断掲載は肖像権の侵害の可能性があり、いけないことだと理解してもらう必要がある。娘さんから本人に、削除してほしいとはっきり要請することを勧める。本人が削除に応じないときには担任の先生に相談して指導してもらうこともできるだろう。できれば画面のコピーなどを用意して先生に見てもらえると良い。相手の保護者にも、子供がインターネットをどのように使っているのかきちんと把握してもらい、家庭でも指導をお願いできると良いだろう。

ポイント

SNSに自分のことや友達のことを載せたくなるが、本人の許可なくプライベートな情報を載せてはいけない。特に友達の写真を投稿するときには、本人が同意したものかを必ずチェックする。写っている全員から許可をもらい、一人でも「載せないでほしい」と言われたら載せるべきではない。こうしたルールとマナーについて知識のないままインターネットやSNSを利用することはとても危険であり、法律違反を犯してしまうこともあり得る。法律違反は 「知らなかった」では済まないこともある。子供がトラブルに巻き込まれたり、意図せず加害者になってしまわないために、 ルールとマナーの教育は、学校や各家庭においても今後もますます重要になるだろう。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。