相談事例

削除方法

相談内容(2019年11月・保護者・青少年女子)

同級生の間で動画共有アプリに動画を載せるのが流行っている。娘も友達と一緒の動画をスマートフォンで撮影して載せていた。アプリにはメッセージ機能があり、知らない人から連絡先を交換しようというメッセージが届いたようである。削除するにはどうしたら良いか。

アドバイス

載せた動画の削除、届いたメッセージの削除、アカウントの削除などの対応が考えられる。娘さんや友達の顔が映っていたり、学校の制服を着て動画を映したり、動画に写り込む背景から場所を特定できるような要素が含まれていないか確認すると良い。届いたメッセージにはきっぱりと無視をし、相手と関わらない姿勢が大事である。アカウントを非公開の設定にするなど、より安全に利用できる方法を娘さんと一緒に話し合ってほしい。

ポイント

アプリの中にはSNSの機能を持つものも多く、載せた動画が知らない人に閲覧されていたり、ダイレクトメッセージを通じて知らない人とつながることも起こり得る。利用する前に親子で一緒に利用規約をよく読み、アプリの仕組みや機能、禁止行為、退会方法などを理解しておく必要がある。個人情報は載せないなど、利用ルールについてもしっかり話し合うことが大切である。

相談内容(2019年10月・青少年女子)

有名人のイベントに参加し、写真などをSNSに投稿して公開した。すると、誰でも閲覧できる掲示板に批判が書き込まれてしまった。現在はSNSを非公開にしている。写真は会場を外から撮影したものだが、来場者も映っているため批判されているのだと思う。掲示板の書き込みを削除してほしい。

アドバイス

掲示板への削除依頼は、誰でも見られる場所に書き込む必要があり、削除依頼をすることで新たに盛り上がってしまう可能性がある。削除ルールもあり、削除するかどうかを決めるのは管理者であるため、依頼をしても必ず削除されるとは限らない。個人が特定されるような情報が掲載されていないのであれば、このまま放置していても問題ないだろう。

ポイント

匿名の掲示板での中傷に対しては、管理者や運営会社へ削除依頼をするという対処法がある。ただし、違法情報や利用規約違反でない限り、削除されないケースもあることを理解する必要がある。この事例のようにSNSに投稿した内容が意図せず注目されてしまう例は非常に多く、SNSに投稿するときには、誰が見ても問題ない内容かどうか注意深く見直して自分自身の安全を守ってほしい。

相談内容(2019年8月・青少年男子)

アルバイト中に仲間とふざけていたときの様子を相手が撮影し、SNSに動画を載せてしまった。動画は相手に削除してもらったが、不適切な行為をしてしまい後悔している。今後どうなるか心配。拡散されたらどうすれば良いか。

アドバイス

悪ふざけの様子をSNSに載せる行為は、見る人によっては不適切だと考える人もいる。個人情報などを特定して批判する人がいないとも限らない。このため、動画を削除したのは正しい判断である。今後のことはそのときに応じて対処していくことになる。万が一、インターネット上に拡散されてしまったとしたら、拡散された場所に応じて削除依頼をすることになる。

ポイント

アルバイト先などでの不適切な行為も、それを撮影してSNSに動画を載せることも、自分自身だけでなく家族や多くの人を巻き込む問題に発展しかねない行為である。身近な友達だけに見せるつもりであっても、インターネット上に掲載してしまった情報は世界中の人に閲覧される可能性もあり、消したいと思っても完全に消し去ることは難しい。今回の経験をきっかけに、インターネット上でも現実の世界でも、守らなければいけないモラルについてしっかり考えられると良い。

相談内容(2019年7月・青少年女子)

ネット上の友達にメッセージアプリで顔写真を送ったら、グループに一斉送信されてしまった。

アドバイス

写真を渡した相手に心配事を素直に打ち明けて、写真の削除をお願いをすることを勧める。その後、グループの人達にも削除のお願いができると良いだろう。グループに一斉送信された写真の削除は、受信した人それぞれに自身の端末から削除してもらう以外に方法がない。相手との関係によっては削除のお願いが難しい場合もあるかもしれない。削除のお願いをするか、しないかも含め、誰からどのようにお願いするのが良いか、慎重に対応してほしい。

ポイント

メッセージアプリに送信された文字や写真を削除するには、電子メールと同様、受信した人それぞれの手元から削除してもらう必要がある。グループ全員が親しい関係でない限り、完全に削除することが難しいケースも多いが、本人の許可なく顔写真を広めてしまうことはマナー違反に当たることを理解してもらい、削除の協力が得られると良いだろう。ネット上の友達に顔写真を送信したことで、このようなトラブルに発展してしまうことは想定外だったかもしれないが、自分のプライバシーは自分自身でしっかりと守ることも心掛けてほしい。

相談内容(2019年6月・青少年女子)

ブログを作り投稿していたが、パスワードを忘れログインできなくなってしまった。自分の似顔絵画像のアイコンを載せているので、消すことができず困っている。パスワード再発行の手続きをしようとしたが、登録時に入力したメールアドレスが間違っていた可能性があり、運営会社からのパスワードリセットメールが届かない。どうしたら良いか。

アドバイス

アカウントを消すには、自身でログインして消さなくてはならず、難しい場合は運営会社に助けてもらう必要がある。登録メールアドレスが間違っていたとすると、本人確認はより難しくなるが、すでに運営会社にお問い合わせをしているので、返事を待ち様子を見ることを勧める。しばらく待っても解決しないようなら、再度運営会社にお問い合わせをするなど次の方法を考えることになる。

ポイント

自分のSNSやブログに載せた情報は、自分自身でしっかり管理する責任があると考えてほしい。載せた情報を他人が消すことはできず、自身で削除することが原則である。インターネット上ではアカウントの持ち主が自分であることを証明することが非常に難しいため、登録情報やパスワードを失くしてしまうと、運営会社であっても解決できなくなってしまう場合もあり得る。利用開始時にしっかりと理解しておいてほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。