相談事例

ネットいじめ

相談内容(2026年9月・青少年男子の保護者)

子供の顔写真と名前が無断で使用され、SNSでなりすましアカウントが作成された。学校内で起きたトラブルについて、子供をからかうような動画も投稿されていたため、学校へ報告するためアカウントをフォローしたところ、動画とアカウントが削除されてしまった。学校に相談して確認してもらったが、全員が自分がしたことではないと言っている。動画の撮影者については多くの生徒に心当たりがあるようだったが、その本人は認めておらず、特定することができない。今後どのような対応から始めるべきか悩んでいる。

アドバイス

まずは大事なこととして、トラブルに遭った子供の気持ちに寄り添うことと、子供はこの件についてどう考えているのかを確認しながら対応してほしい。なりすましのアカウントや投稿が削除されている場合でも、スクリーンショットや学校への相談記録など、手元に残っている情報があれば整理しておくことを勧める。また、学校内で起きたトラブルであることから、引き続き学校と情報を共有しながら対応を相談していくことも考えられる。その上で、なりすましをした相手を特定して対応したいという意向がある場合には、法的な手続きが必要となることもある。手続きの方法や必要な証拠などについては、弁護士などの専門家に相談することも検討してみるのが良いだろう。

ポイント

一般的に、多くのSNSでは、なりすましのアカウントを禁止しており、自分になりすましたアカウントを見つけた場合は、運営会社へ報告することも対処法の1つである。また、このようなトラブルを発見した際には、投稿内容やアカウント名、URL、日時などをスクリーンショット等で記録し、証拠として保全しておくことも重要である。一方で、なりすましのアカウントが削除されたとしても、この事例のように学校生活などにおける現実の人間関係のトラブルが根本にある場合は、現実生活でも解決を図る必要があるだろう。法的な検討する際にも、保護者が一人で抱え込まず、弁護士等の専門機関や学校と連携し、子供の精神的な負担軽減を最優先に考えながら、冷静に対処していくことが重要になる。

相談内容(2026年5月・青少年男子)

ゲームで知り合った人の個人情報をSNSに投稿してしまい、その人とはトラブルになったが、話し合いで和解した。ただ、自分がそのようなことをしたことがゲーム内の他の仲間にも知られており、自分への悪口がゲーム内のチャットに投稿され、炎上している。やめてほしいが、注意すれば余計盛り上がるだけだと思う。どうすればいいだろうか。

アドバイス

相手の言動は自分ではコントロールできないため、「自分にできる対応」をとることが重要である。具体的には、不用意な反応を控えて一定期間静観することや、今回の発端となった行為について言い訳をせず簡潔に謝罪すること、また必要に応じて一時的にゲームから距離を置くことなどが考えられる。あわせて、自分として何が一番大切で、譲れないことは何か、一方であきらめても良いことは何かなど、書き出すなどして整理してみることも勧める。なお、ゲームチャットでの自身の炎上において、利用規約に反するような書き込みがあった場合は、記録を残した上で、運営会社に通報することもできる。

ポイント

掲示板やグループチャットなど、インターネット上のコミュニティでトラブルがあると、トラブルの当事者同士では和解していても、そのやり取りを見ていた周囲が納得せず、批判が拡大・炎上するケースもある。自分の不用意な言動がきっかけで炎上になった場合、コミュニティに居づらくなり、退会するなど離れることにもなりかねないため、インターネット上での発言や情報の扱いは、その場だけでなく周囲への影響も考えて、慎重に行うことが大切である。

相談内容(2025年12月・青少年男子)

友人と一緒に参加しているグループチャットで、あまり仲良くない知り合いが自分の名前を出して「死ね」と投稿した。この投稿に対して開示請求、賠償請求ができるのだろうか。

アドバイス

開示請求とは、誹謗中傷などを行っているアカウントの発信者情報を明らかにするための手続きであり、今回は相手の素性がすでに分かっているため、まずは本人に直接注意したり、友人から注意してもらうことを勧める。本人同士の話し合いで、投稿を消してもらったり、同じことを繰り返さないことを約束してもらったうえで和解できるのが理想である。しかし、人権を侵害するような発言など、言ってはいけない言葉もある。法的な解決を望むようであれば、弁護士や法律の相談ができる窓口へ相談してみることを勧める。

ポイント

インターネット上で悪口を言われた場合、開示請求(発信者が不明の場合)や、損害賠償請求も選択肢であり、実際に損害賠償請求が認められた例も増えている。一方でこうした手続きには弁護士など専門家のサポートが必要であり、費用や手間もかかる。未成年の場合は保護者の協力も欠かせない。また、請求は必ず認められるわけではなく、裁判所の判断になる点も注意が必要である。悪口を言われたら腹が立つのは当然のことであるため、気持ちの整理で解決するのか、法的な対応も視野に入れるのかなど、今はインターネットの誹謗中傷に関して相談できる窓口も増えているため、相談しながら納得できる方法を見つけられると良い。

相談内容(2025年8月・青少年女子)

動画投稿をしているが、アンチコメントが削除しても書き込まれるため、どう対応したら良いか。動画投稿アプリのアカウントは自分のもの。保護者は動画投稿をしていることは知っているが、アンチコメントが書き込まれていることは知らない。

アドバイス

嫌なコメントであっても過剰に反応しないことがトラブルを大きくしないコツであり、削除をしたのは正しい対応である。削除以外には、相手をブロックしたり、コメントを非表示にする方法もあり、利用規約で禁止されているような内容であれば運営会社に違反報告をすることもできる。どのような対応が良いか、保護者にも相談して一緒に検討することを勧める。コメントをきっかけにいじめや誹謗中傷に発展しないように、自分自身も利用規約をよく読み、ルールを守って安全に利用してほしい。

ポイント

動画投稿サイトはコメントやメッセージを通じて他者と交流ができる一種のSNSである。動画をきっかけに人と親しくなることもあるが、顔が見えないコミュニケーションでは、相手を傷つけるようなコメントが投稿されることも残念ながらある。悪質なコメントの投稿はルールに反する行為だが、インターネット上では相手の行為をすぐに止めることが難しい。このため、このようなリスクがあることもよく理解し、被害者にならないための対処法を知っておくことが大事である。安心して利用するためにも、インターネット上のマナーや安全な使い方を身につけてほしい。

相談内容(2025年6月・青少年女子の保護者)

娘が同級生女子からSNSで誹謗中傷を受けている。相手とは元々は仲が良かったが、娘が付き合い方に悩んでいると、SNSを使って誹謗中傷のメッセージを送ってくるようになった。別の友達にも娘の悪口を言ったり、娘の写真を悪意のある形で送っている。

アドバイス

誹謗中傷については、使われた言葉や頻度が分かるよう、スクリーンショットに保存しておくと良い。送られた写真は、受け取った人に削除をお願いする必要があるため、信頼できる友達にも協力を頼めると良い。相手との関係を踏まえ、本人同士で話し合えるのが理想的だが、状況によっては学校の先生にも相談して適切に指導をしてもらうことも必要かもしれない。SNSでのトラブルであっても学校生活に影響が出ている場合は、本人の気持ちを何よりも尊重した上で、いじめ問題として学校での適切な対応が望まれる。

ポイント

SNSでの誹謗中傷に対しては、ブロックや通知をオフにするなどで距離をおく対応が有効である。しかし、相手がリアルの友達の場合は、人間関係や学校生活を含めた根本的な解決が必要になる。SNSの中でのトラブルは保護者には見えにくく、子供が相談をためらうこともあるが、放置すると深刻化する恐れがあるため、保護者が日頃の会話を通じて様子を把握し、適切に支援することが大切である。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。