相談事例

削除方法

相談内容(2018年4月・保護者・青少年男子)

子供の同級生の保護者がSNSをやっていて、プライベートで出かけたり集まったりしたときの写真を色々と載せている。自分たちの写真が勝手に載せられていて、載せないでとお願いしても取り合ってくれない。一緒に写っている他の保護者は、皆、写真を載せられることに抵抗がないと言っている。しかし、自分と子供は嫌で、特に子供は元気がなくてこのままでは学校に行けなくなってしまう。どうすれば消してもらえるのか。

アドバイス

写真を消してもらうには、載せている本人にお願いするか、運営会社に報告をするかのどちらかで、友達であれば直接お話しして削除してもらうのが一番良い。インターネット上に自分の写真や個人情報を載せることが嫌な人もいれば、積極的に載せたい人もいる。削除することは難しいとしても、個人の顔の部分だけスタンプで隠すなど、工夫をすることは可能だと思うので、お互いに譲り合うようなお話し合いをすることを勧める。

ポイント

グループで集合写真を撮影したときに、SNSに自分だけ載せてほしくないとは言い出しにくく、悩んでしまう人も多いだろう。しかしインターネットに他人の顔写真を許可なく載せることはマナー違反であり、肖像権侵害やプライバシー侵害につながることもあるので、載せてほしくないと主張することはまったく問題ない。載せないでほしいと言われた側は、誠実に削除に応じることが正しいマナーだろう。日常生活での振る舞いと同様に、インターネット上でも相手の意向を尊重しながら譲り合う姿勢が大事である。このようなトラブルはスマートフォンやSNSの普及により、様々な場面で増えていくと思われる。守るべきモラルを大人同士が率先して示していけると良い。

相談内容(2018年3月・保護者・青少年女子)

動画投稿アプリに自分の動画を載せていたら、知らない人がそれを別の動画サイトに勝手に載せていた。消してほしくて、コメント欄で抗議したが無視されている。動画サイトの運営会社にも報告したが、返信などはない。

アドバイス

自分が載せていた動画を勝手に載せられているならば無断転載になるが、消すことができるのは載せている人か運営会社に限られており、削除依頼で対応することになる。コメント欄での抗議は削除依頼とは受け止められていないと思われ、運営会社へ報告したことは正しい対応である。このまましばらく運営会社の対応を待つことを勧める。利用規約違反の投稿が見つかればきちんと対処されるだろう。これからの手続きのために保護者にお話して手伝ってもらうことを勧める。また、動画を見てもらいたくてアプリに載せたのだと思うが、今回のように悪用されることもあるので、載せる前にしっかり考えてほしい。

ポイント

動画アプリに自分の動画を載せた時点では、それが無断で転載されるとは想像もしなかったかもしれない。しかし、一度公開した動画はコピーや転載が簡単にできてしまい、そうした行為を止めることも難しい。顔がはっきりと分かるような動画は、安易に載せるべきではないだろう。運営会社への報告にあたっては、利用規約をよく読み、ルールに従って正確に対処することが大事である。

相談内容(2018年2月・保護者・青少年女子)

子供達が公園で遊んでいたときに、自称高校生に会い、動画を撮られたようだ。動画の内容は顔がはっきりとわかるものであり、本人の了承を得ているとなっているが、実際には了承した子もいれば、断った子もいる。動画サイトには権利侵害の申し立てをしている。現時点では学校名などは特定されていないが、再生回数も伸びており心配。

アドバイス

今回の動画サイトに限らず、インターネットに掲載されている情報は、その場所を管理している人しか削除することはできず、今回の件でいえば、動画を載せた人と動画サイト側だけが削除ができる。動画サイト側への対応はしているので、このまま結果を待ってほしい。動画を載せた人へ削除依頼をすることもできると思われ、連絡先については動画サイトのプロフィール画面や動画サイト以外のSNSなどを探すことで連絡先が見つかるかもしれない。削除依頼をする際には、相手の行動に非があったとしても相手を挑発するような言葉ではなく、相手のことも配慮しながら、冷静な対応をしてほしい。

ポイント

動画サイトに掲載されることを嬉しく思う児童も多いと思われる。しかし、掲載された内容が意図しないものであったりする場合もあるだろう。また、顔がはっきりとわかる動画であるならば不特定多数が見られる場所に掲載されていることのリスクも考えられる。インターネットに掲載された情報の削除は簡単ではなく、永遠に消えない場合もあることから、インターネットに写真や動画が掲載された際のリスクについて家庭でよく話し合ってほしい。

相談内容(2018年1月・保護者・青少年男子)

掲示板に子供が実名で書き込みをし、削除用パスワードも忘れてしまい削除できない。掲示板サイトに削除依頼をしたが、管理人に依頼するようにという返事しか届かず対応してもらえない。どうしたら早急に削除できるのか。

アドバイス

今回の投稿を削除できるのは、投稿者本人、または掲示板管理人、掲示板サイトを運営している会社である。書いた本人がパスワードを思い出すことができれば一番良いが、思い出せない場合は、掲示板管理人へ 削除依頼をする。管理人への連絡手段が見つからなければ、サイト運営会社へ削除依頼を出すことになる。運営会社の問い合わせフォームをよく読み、必要事項を書き込んで依頼をしてみることを勧める。利用規約についても、あらためて親子で一緒に確認してほしい。

ポイント

インターネットに書き込んだ情報の削除を依頼するときには、誰にどのような順番で依頼すれば良いのかを確認し、ルールに従って依頼することが重要である。正しい手順を踏むことで適切に対処される可能性が高くなる。しかし、削除の対処を待っている間にもインターネットへ書き込んだ情報は世界中に伝わり、たくさんの人に閲覧される。管理者が不在であったり、適切に管理されていない場所に書き込んでしまったら消すことも難しい。インターネットへ何かを書き込むときには、二度と消すことができないかもしれないリスクを考え、慎重な姿勢を忘れてはならない。

相談内容(2017年12月・保護者・青少年女子)

知らない人が作っているSNSアカウントに、娘の写真や個人情報が載せられている。他の女の子の写真もたくさん載せていて、この子の情報が知りたければSNSのダイレクトメッセージをくれれば教えてあげると投稿している。写真は娘が鍵付きのSNSに載せていたものだった。相手にメッセージを送ったが、削除には応じてもらえそうにない。

アドバイス

インターネット上の情報を削除できるのは、載せた本人か運営会社に限られている。今回は本人に直接連絡をしたうえで相手が削除に応じない状況なので、運営会社へ報告をする方法がある。その前に、娘さんがまだ自身のSNSに写真を載せているならば、非公開の場所であっても削除しておく。今後のためにも、拡散してほしくない写真は載せないようにお話しすることを勧める。

ポイント

写真も含め自分の個人情報が無断で公開されてしまったら、そのサイトのルールに従って管理者(運営会社)宛てに削除依頼をすることが、削除に向けての一般的な対処法である。その場合、実際に削除されるかどうかの判断もサイトのルールに従って行われる点を知っておいてほしい。この事例ではSNSを鍵付きで利用していたにも関わらず、写真や個人情報が無断で転載されてしまった。非公開の場所であっても意図せず外部に流出したり、他人に収集されるリスクがあることを意識し、SNSと安全に付き合える方法を見つけてほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。