相談事例
交友関係
相談内容(2024年12月・青少年女子)
ライブ配信アプリで顔は出さずに配信していたときに、同年代の視聴者から付き合おうと言われ、断り切れなくて応じてしまった。その後、メッセージアプリでやり取りをするようになり、会おうと言われている。しかし相手の年齢が本当なのかわからず会うのが不安になった。
アドバイス
懸念している通り、相手の言っている年齢が実際の年齢とは異なり、実際に会ったことで危険な目にあってしまった事例も少なくないことを考えると、相手と会うのはやめるべきだろう。個人情報を教えていなければ、相手と距離を取りやすいので、ブロックやアカウント削除などで連絡を絶つことも安全策である。ブロックするときには、ほかにも繋がっているアプリ、相手にアカウントを知られる可能性のあるアプリも同時にブロックするなどの対処をしておくとより安心である。
ポイント
インターネット上で親しくなったとしても、相手の本性を知ることは難しいため、インターネット上だけの交流に留めておくことが安全な付き合い方だと考えてほしい。直接会っていなければ、トラブルになったときに相手と距離を取りやすいのがインターネットの特性である。不安を残さないために、良い人だと思っても連絡先や個人情報を簡単に教えないことが大事である。どのような状況でも一人で判断せずに保護者や身近にいる大人に相談することも忘れないでほしい。
相談内容(2024年8月・青少年男子)
同じ学校の同級生とのメッセージのやり取りで、相手が自分のことを馬鹿にする言葉を送信してきた。言い返したら逆ギレされて喧嘩になった。
アドバイス
相手がどのような態度であっても、相手が挑発するような言葉遣いをしてきても、自分に非がない場合でも、インターネットでのやり取りでは常に冷静な態度で正しい言葉を使うことがトラブルを大きくしないコツである。メッセージのやり取りは一旦止めて、お互いが冷静になった段階で、電話をしたり、会うなどして、文字だけのやり取りではない手段で気持ちを伝えられると良い。
ポイント
SNSやメッセージアプリでの会話は、短い言葉でやり取りが進むため誤解を招きやすい。一度口論になると冷静でいることが難しくなりエスカレートしがちである。また、過去の履歴が残るため、読み返して怒りが再燃することもある。このような特徴を理解し、相手が身近な人の場合は、インターネット上のやり取りだけでなく、実際に会って顔を見て、足りなかったコミュニケーションを補うことも大切にしてほしい。
相談内容(2024年3月・青少年女子)
SNSで繋がっている知人に、久しぶりにメッセージを送ってみたが既読にならない。自分からのメッセージを閲覧しないようにブロックされているようだ。しばらく会っていないので心当たりがなく、なぜブロックされたのか気になってしまう。
アドバイス
SNSの操作を間違えて相手をブロックをしてしまうこともある。あるいは、しばらく連絡を取っていない人のアカウントを非表示にするなど整理する人もいる。使い方は人によって様々であり、本当の理由は相手にしか分からないため、他の連絡手段があるのであれば、SNS以外で連絡をとってみることも1つの方法である。
ポイント
SNSでの繋がりが中心の関係では、ブロック機能は自分を守るための便利な手段になるが、相手からブロックされたときには対処に悩むこともあるだろう。大切なことは、自身の心身の健康や、日常生活を安全に過ごすことである。 SNS上では対面でのコミュケーションと違い、相手の本当の気持ちや状況を知ることも、コントロールすることも難しいと考えて、気持ちを振り回されないようにしてほしい。マイナスな感情になったら、SNSを一時的に休んだり、信頼できる人に相談するなど一人で抱え込まないでほしい。
相談内容(2023年10月・保護者・青少年女子)
娘がオンラインゲームで知り合った人とメッセージアプリで連絡を取っていた。インターネットを通じて知り合った人と繋がることに懸念があるが、保護者が一方的に怒っても反発するだけなので、どのような対策をするのが良いだろうか。
アドバイス
家庭でできる対策の1つは、フィルタリングやペアレンタルコントロールを利用して、年齢に応じた制限をすることである。ただしこれまでゲームやSNSを許可していたのであれば、全部使えなくしてしまうと反発が大きくなってしまうため、事前の話し合いが大事になってくる。子供の考えも尊重しながらルールを決めてほしいが、ポイントは、親子で認識の違いが生じないように、小さく、具体的なルールを決めることと、守られなかった場合のルールも二重に決めておき、守られなかったときには確実に実行することである。
ポイント
インターネットを通じた出会いの一番の問題点は、相手の素性がわかりにくいことである。たとえ趣味の話題で気が合ったとしても、本性を見抜くことは難しく、学校の同級生と同じ感覚で付き合うことには危険が伴う。1対1で連絡を取り合うのは禁止、心配事が起きたら必ず保護者に相談するなどをルール化し、インターネット上での交流はインターネットの中だけで安全に楽しむようにしてほしい。
相談内容(2023年6月・青少年男子)
インターネット上の知り合いとトラブルがあり、トラブルの内容や相手の顔写真などを動画サイトに載せてしまったが、すぐに消して和解することができた。しかしその後、トラブルを見ていた別の人たちからデマを流されてしまった。そのことで和解した相手に誤解されSNSに攻撃的なメッセージが送られてくる。
アドバイス
相手と連絡が取れるのであれば、デマを流した人に訂正や削除を依頼したり、誤解を解くために事情を説明するなどして、話し合いで解決できるのが良い。根気強く対応していく必要があるかもしれないが、それでも誤解を解けずに攻撃をやめてくれない場合は、インターネット上の相手の行為を止めるのは難しいため、ブロックをしたり、SNSから離れることも解決方法の1つである。
ポイント
インターネット上では誤解が生じやすく、真意を伝えようとしても相手の顔が見えないために状況が悪化してしまうこともある。このため、お互いの感情が高ぶっているうちは建設的な対話をすることも難しいと考えて、冷静になるのを待つことも大事である。また、この事例では、1対1のトラブルにインターネット上の第三者が関与してきたことで別のトラブルに発展してしまっていることから、インターネットは公共の場であって個人的な喧嘩をする場所ではないことを理解し、今後に活かせると良い。
※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。