相談事例
交友関係
相談内容(2025年11月・青少年女子)
私がプレイしているゲームのスキン(キャラクターの見た目)や、私のSNSアカウント名にあえて似せている人がいる。不安になりゲームアプリのアカウントを作り直したのだが、またその相手に特定されるなど、インターネット上での付きまといが続いている。私は複数のSNSのアカウントを持っていて、学校名など少し自分のことを書いてしまっていた。非公開アカウントなので大丈夫だろうと思っていたのだが、住所などを相手に知られていないか不安になっている。
アドバイス
ゲームやSNSの規約に反した使い方をしているユーザーは運営に通報したり、相手をブロックする選択肢があるが、実生活でも不安も感じるようであれば、インターネット上の問題であっても、すみやかに警察に相談してほしい。相手のことで知っている情報(ゲームやSNSのアカウント名など)、相手とのやり取りや投稿は スクリーンショットなどに保存して証拠に残しておくことを勧める。心配事を増やさないように、自分自身のSNSの投稿内容も見直し、個人につながるような情報は削除しておくと良いだろう。
ポイント
学校名はそれだけで特定の個人に結び付く情報ではないものの、生活圏を知られてしまうリスクがある。また、SNSに自身の特定には結び付かない断片的な情報を投稿したつもりであっても、過去の投稿や別アカウントで発信された情報を組み合わせたり、さらにそのアカウントで同じ学校の友人が多くフォロワーになっている場合、フォロワーが発信している情報とつなぎ合わせることで、自身を特定されてしまうことも考えられる。非公開のアカウントであってもフォロワーを経由して情報が流出する可能性もある。一度相手に知られた情報を取り戻すことはできないため、インターネット上の情報発信は慎重に行いたい。
相談内容(2025年8月・青少年女子の保護者)
娘が仲の良い男子とメッセージアプリでやり取りをしているが、性的な動画のURLや不適切な話題を送られていることがわかった。娘は相手にしていないようだが、思春期なので興味本位で性的動画を見るのは良くないと思うので注意したい。スマートフォンの中身を見たことを伝えると娘が怒って話し合いにならない可能性があるため、話し合いの仕方に悩んでいる。
アドバイス
性に興味を持つことは自然な成長の変化と考えることができるが、メッセージアプリのやり取りにおいては、今後、エスカレートする懸念はあるため注意が必要である。たとえば男子が自身の自画撮りを送ってきたり、自画撮りを送ってほしいと要求した場合は違法にもなり得る。保護者としては子供のスマートフォンを見たことを伝えるかどうか悩むと思うが、子供には保護者の思いや性的なやり取りの具体的な危険性を伝えられると良いだろう。必要に応じて、こたエールホームページに掲載の各種パンフレットも活用できると良い。何か困ったことが起きた時には必ず保護者に相談することを約束しておくことも勧める。
ポイント
メッセージアプリのような1対1のやり取りは周囲から見えにくいこともあり、トラブルが深刻化することがある。子供が相談をためらったり、この事例のように保護者が問題に気づいても言い出しにくいこともあるが、放置すると、より大きなトラブルになる懸念もある。このため、保護者は日頃から子供と会話を重ね、スマートフォンの使い方やオンラインでのやり取りについて把握できると良い。子供が安心して相談できる関係を築くことが大切であり、必要に応じて適切なサポートを行い、トラブルの予防につなげてほしい。
相談内容(2025年4月・青少年女子)
匿名のチャットルームで知り合った同年代の人と、2人だけのチャットルームを作り顔写真を見せ合うことになり、背景などはぼかして顔写真を送った。その後、写真を削除してほしいとお願いして、削除されたと思うが心配になり、消した証拠の画面を見せてほしいとお願いしたところ、相手がチャットルームを退会してしまい連絡が取れなくなった。
アドバイス
写真も含め相手に伝えた情報を取り戻すことは難しく、相手が本当に削除したのかを確認することも、インターネット上では難しい。今後、万が一自分の写真がインターネット上に掲載されているのを見つけたときには、削除依頼をするなどの対応をとっていくことになる。今は同じことを繰り返さないように今回の出来事をしっかり振り返ることが大事である。
ポイント
インターネット上では身元を簡単に偽ることができるため、相手が同年代、同性だと言っていたとしても、よく知らない人との1対1のやり取りは避けるのが安全である。写真や動画についても、相手だけに送ったつもりが、不特定多数に拡散されてしまった被害も起きているため、送ってほしいと要求されても、興味があっても断る勇気を持ってほしい。送ってしまった情報を取り戻すことは難しいが、今後のトラブル防止のために、インターネットとの安全な付き合い方を身につけられると良い。
相談内容(2024年12月・青少年女子)
ライブ配信アプリで顔は出さずに配信していたときに、同年代の視聴者から付き合おうと言われ、断り切れなくて応じてしまった。その後、メッセージアプリでやり取りをするようになり、会おうと言われている。しかし相手の年齢が本当なのかわからず会うのが不安になった。
アドバイス
懸念している通り、相手の言っている年齢が実際の年齢とは異なり、実際に会ったことで危険な目にあってしまった事例も少なくないことを考えると、相手と会うのはやめるべきだろう。個人情報を教えていなければ、相手と距離を取りやすいので、ブロックやアカウント削除などで連絡を絶つことも安全策である。ブロックするときには、ほかにも繋がっているアプリ、相手にアカウントを知られる可能性のあるアプリも同時にブロックするなどの対処をしておくとより安心である。
ポイント
インターネット上で親しくなったとしても、相手の本性を知ることは難しいため、インターネット上だけの交流に留めておくことが安全な付き合い方だと考えてほしい。直接会っていなければ、トラブルになったときに相手と距離を取りやすいのがインターネットの特性である。不安を残さないために、良い人だと思っても連絡先や個人情報を簡単に教えないことが大事である。どのような状況でも一人で判断せずに保護者や身近にいる大人に相談することも忘れないでほしい。
相談内容(2024年8月・青少年男子)
同じ学校の同級生とのメッセージのやり取りで、相手が自分のことを馬鹿にする言葉を送信してきた。言い返したら逆ギレされて喧嘩になった。
アドバイス
相手がどのような態度であっても、相手が挑発するような言葉遣いをしてきても、自分に非がない場合でも、インターネットでのやり取りでは常に冷静な態度で正しい言葉を使うことがトラブルを大きくしないコツである。メッセージのやり取りは一旦止めて、お互いが冷静になった段階で、電話をしたり、会うなどして、文字だけのやり取りではない手段で気持ちを伝えられると良い。
ポイント
SNSやメッセージアプリでの会話は、短い言葉でやり取りが進むため誤解を招きやすい。一度口論になると冷静でいることが難しくなりエスカレートしがちである。また、過去の履歴が残るため、読み返して怒りが再燃することもある。このような特徴を理解し、相手が身近な人の場合は、インターネット上のやり取りだけでなく、実際に会って顔を見て、足りなかったコミュニケーションを補うことも大切にしてほしい。
※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。







