相談事例

個人情報関連

相談内容(2023年11月・青少年男子)

あるSNSアカウントが主催していたプレゼント企画に応募したところ、別のメッセージアプリのアカウントを友達追加するように誘導された。次に、メッセージアプリで説明があり、ゲームをダウンロードしてプレイ画面のスクリーンショットを送るように指示され送ってしまった。しかし、主催者が誰なのかわからなかったので個人情報の流出が心配になった。

アドバイス

主催者や目的が明確でないプレゼント企画は、本物でない可能性もあるだろう。仮にプレゼントが本当に当選したとしても、よく知らない人に個人情報を教えてしまうと、その情報がどのように使われるかわからず、さらに本当に景品が送られてくる保証もない。このため、もし当選の連絡があったとしても、住所や名前は安易に教えたりせず、保護者にも話して辞退したほうが良いかなど一緒に考えてもらうことを勧める。

ポイント

SNSで見かけるプレゼント企画は、企業などが運営する公式アカウント以外は、本物ではない可能性もあるため安易に信用することは危険である。応募と見せかけて個人情報の収集が目的かもしれず、一度個人情報を伝えてしまったら悪用を止めることも難しくなってしまう。欲しい景品がもらえると思ったとしても、一度立ち止まってよく考えることが大切である。

相談内容(2023年7月・青少年女子)

SNSに自分で載せた写真に、誤って荷物の送り状が写り込んでいた。送り状には電話番号などの個人情報も載っていた。友人に指摘されて気づいて写真を削除し、公開アカウントから非公開にしたが、数時間載せていたためすでにかなり閲覧されていた。

アドバイス

インターネットに一度でも載せて知られてしまった情報を完全に消すことはとても難しく、情報がどのように使われるのかも自分ではコントロールできなくなってしまう。電話番号については、今後もしも不審な電話やメッセージが届いたときには、着信拒否などで対応してほしい。保護者や家族にも相談して全員で対応を話し合っておくことを勧める。

ポイント

何気ない1枚の写真の中にもたくさんの情報が詰まっている。被写体の背景に写っている建物や看板、道路標識などからは撮影場所が特定されやすく、室内であれば、衣類、書類、小物からプライベートが推測されることもある。特にSNSの公開アカウントに載せる写真は誰でも閲覧できてしまうため、どんな情報が伝わる可能性があるかを確認しながら、個人情報をしっかり守ってほしい。

相談内容(2023年3月・青少年女子)

占いサイトを利用しようとして生年月日や名前などを入力してしまった。個人を特定するような情報は入力していないが、特定されてしまうのではないかと不安になった。

アドバイス

サイトに入力した情報がどのように使われるのかは、プライバシーポリシーや利用規約の中で説明されているのが一般的であるため、利用したサイトを確認してほしい。もしも個人情報が意図しない使われ方をしていたら、そのときに対応を考えていくことになるが、自分自身で入力していない限り、個人を特定できるような情報はサイト側には伝わっていないと考えられる。

ポイント

利用したいサイトを見つけたときには、その運営会社の情報をよく確かめて、信頼性や安全性を判断することが大事である。しかしどのようなサイトにも情報漏れや不正アクセスのリスクはあり、100%安全という保証はないと考えてほしい。個人情報を入力するようなサイトを利用するときには、それが本当に必要な情報なのかをしっかり考えてほしい。

相談内容(2022年11月・青少年女子)

SNSで知り合った人たちと通話をしていたときに、身近な友達と話している気持ちで学校のことを話してしまった。相手は良い人だと思うが、顔が見えないので怖い。学校名や本名を特定されないか不安になった。

アドバイス

相手に伝えた情報を取り返すことはできない。また、伝えた情報から個人を特定するのか、しないのかは相手次第であり、個人が特定できるとも限らない。このため、もしも何か起きたら、そのときに適した対策をとっていくことになるだろう。今後はよく知らない人にはプライベートな話しをしないように気を付けてほしい。心配事を増やさないために、相手とやり取りを続けないことや、相手をブロックすることも対策の1つである。

ポイント

インターネット上で知り合った人とのコミュニケーションは気軽な反面、個人情報を教えてしまうとそれが不安の種になってしまうこともある。自分に関することを誰にどこまで伝えて良いかルールを作り、それをしっかりと守って付き合う必要がある。また、インターネット上では複数の情報の断片をつなぎ合わせることもできてしまうので、利用しているSNSの投稿内容を日頃から見直しをしておくと良い。

相談内容(2022年9月・青少年男子)

誰でも参加できるチャットグループで会話をしていた人を、間違えて友達登録してしまったのでブロックして削除した。プロフィールや名前は個人を特定されないように設定していたが、モザイクを入れた写真を送っていた。個人情報を知られていないか心配になった。

アドバイス

自分自身がどのようなメッセージや写真を送ったのかを再度振り返ってみてほしい。伝えた情報を紙に書き出してみるとわかりやすいだろう。それを見て、相手に伝わっている情報から個人を特定することができそうか、保護者にも一緒に見てもらってほしい。個人を特定できるほどの情報を自分から伝えていないなら、特定は難しいと考えて良いだろう。相手をブロックして削除したのも正しい対応である。

ポイント

個人情報には実名のように個人を指すものと、単体では誰のことかわからなくても組み合わせることで特定できるような情報がある。たとえば、同じ名字の人はたくさんいるが、学校名や部活などのプロフィールが加わることで誰かを特定できてしまうことがある。インターネット上で知らない人が集まる場所では、トラブルを避けるために自分のことを発信するときには慎重になってほしい。個人情報の投稿や交換が利用規約で禁止されているサービスもあるため、利用規約をよく読み、自分自身でもルールを決めておくのが良いだろう。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。