相談事例

フィルタリング関係

相談内容(2026年5月・青少年男子の保護者)

子供が秘匿性の高いあるSNSアプリを利用したいと言っている。そのアプリは闇バイトなどの連絡手段に使われているとニュースを聞いて不安だが、子供は「友達も使っているし、自分はそんなことには使わない」と話している。元々利用していた別の有名なSNSが乗っ取られて使えなくなり、秘匿性の高いSNSアプリを使いたいとのことで、利用を許可すべきか、自分が気にしすぎなのか悩んでいる。

アドバイス

犯罪に悪用される側面が報道されているような、秘匿性の高いSNSアプリの安易な利用は勧められない。まずは、乗っ取られてしまった元のSNSについて、運営側の通報窓口に相談してアカウントの復旧やパスワードの変更、二段階認証の設定を行い、安全に利用できる状態に戻すことが望まれる。乗っ取られたアカウントを放置することは、第三者に悪用される可能性もあるため、速やかに対処してほしい。

ポイント

他にも安全に使えるSNSが多数存在する中で、犯罪に悪用される側面が指摘されているSNSを利用することは、トラブルに巻き込まれるリスクを高める可能性がある。子供は「自分は大丈夫」、「友達も使っている」と考えがちだが、ツールを通じて反社会的な行為や不適切な接触が身近になり、被害や犯罪に巻き込まれる危険性を、保護者は理解しておく必要がある。SNSを利用する際は、フィルタリング等の機械的な制限を活用するとともに、利用目的やルールを親子で十分に話し合い、安全性が確認されたサービスを選択する意識を持つことが重要である。

相談内容(2025年11月・青少年女子の保護者)

子供が好きなアイドルグループが、あるSNSを使って積極的な発信をしており、子供も同じSNSを使いたいと言っている。しかしそのグループはファンと距離が近いようで、利用を許可して良いか心配だ。SNSを通じた推し活でどのようなことが懸念され、どのような対策をしておくのが良いか。

アドバイス

SNSを通じた推し活では、金銭トラブルや個人情報の流出、性的な被害も実際に起きていることから、実際のニュースなどを親子で見て話し合い、推し活をする際にどのようなリスクがあるのかを共有してほしい。SNSによっては未成年ユーザー向けに機能を制限したアカウントもあるため、利用を許可する際は、そのSNSに安全に配慮した機能が備わっているかを確認したうえで判断することを勧める。ただし、機能的な制限だけでは限界もあるため、推し活において何をしてはいけないかなど、親子のルール作りの両輪で対処してほしい。

ポイント

未成年者の場合、SNSの利用はフィルタリングによって制限されることから、子供が安全に楽しむためには保護者の見守りは不可欠だと考えてほしい。最近では、未成年者向けに機能制限のあるアカウントを提供しているSNSもあるため、該当のSNSにそのような機能があるかを確認し、活用することが望ましい。具体的にどのように制限されるのかはSNSによって異なるため、一般のアカウントと何が違うか、できないこと、できてしまうことは何かを確認し、親子でルールを作ることも大切である。

相談内容(2025年5月・青少年女子の保護者)

娘にスマートフォンを持たせるにあたり、知らない人とやり取りをしてはいけないというルールを決めたが、数人の友達と一緒に推し活関連のチャットルームを作っていることがわかった。匿名だがグループ内のやり取りだけではなく、知らない人とも交流しているようだ。

アドバイス

決めたルールが守られるためには、インターネット上で知らない人と交流することでどんな危険が考えられるのかを、大人が子供にわかりやすく伝え、子供が納得できるルールにすることが望ましい。その上で、フィルタリングやペアレンタルコントロール(機能制限)の活用を勧める。子供がどうしても使いたいというときには、保護者側で一時的にアプリの制限を解除したり、時間を延長することもできるので、その都度親子で対話をしながら決めてほしい。

ポイント

匿名のチャットルームは、青少年にとっては楽しいコミュニケーションツールになっているが、適切に利用しなければ、悪意を持った人と出会ってしまうなど、トラブルにつながる危険も潜んでいる。このため利用を許可するかどうかや、許可する場合の利用ルールは、子供の年齢と成長度に合わせて話し合いで決める必要があるだろう。決めたルールが守られていないときには、一方的に叱るのではなく、なぜそのルールが必要だったのかを再度話し合い、ルールの範囲内での楽しみ方を親子で考える機会にできると良いだろう。

相談内容(2024年12月・青少年男子の保護者)

最近スマートフォンの契約をして息子に持たせた。まだ使い方に不安が多いので、使えるアプリや時間を制限しているが、解除してほしいとせがまれることも多い。友達と外出する予定があり、その時だけは制限を解除してほしいと言うので困っている。

アドバイス

フィルタリングの利用は「青少年インターネット環境整備法」で定められており、保護者の意向で使わない選択肢もあるが、安全のために利用してほしい。フィルタリングによって、子供の年齢にふさわしくないサイトの閲覧やサービスが制限対象になるが、個別設定もあるので詳しくは契約している携帯電話事業者に問い合わせると良いだろう。フィルタリングと併せて有効なのがペアレンタルコントロール(機能制限)であり、利用できる機能(アプリ、ゲーム課金、ショッピング等)や時間を制限する仕組みである。子供が納得した上でスマートフォンを利用できるように家庭で十分に話し合いながら、両方うまく活用してほしい。

ポイント

フィルタリングやペアレンタルコントロールは子供を危険から守る存在だが、制限が厳し過ぎたり一方的に押し付けられると、子供にとっては自由を奪う存在となってしまう。子供が納得した上で活用できるように家庭で十分に話し合いながら、使って良いアプリや時間を決めることが大事である。一方で子供本人も、保護者の信用を得るために、決めたルールはきちんと守っていく必要がある。自由を増やすのも失うのも自分次第だと理解してもらい、子供自身で管理できるように促せるのが理想である。

相談内容(2024年8月・青少年女子の保護者)

スマートフォンのルールを決め利用するアプリも制限しているが、メッセージアプリの利用時間が守られていない。家族との連絡用にも使うので時間制限はしたくないが、ルールを守れないことで親子の口論が絶えない。

アドバイス

決めた時間はしっかり守らせることが大事だが、守りにくくなっているようであれば見直しをするのも良いだろう。ルールの見直しをするときには、守れなかったときのためにルールを二重化しておくと良い。保護者の一方的な意見ではなく、親子で話し合いをしてほしい。また、フィルタリングやペアレンタルコントロール(機能制限)を利用して、利用時間を機械的に制限することも勧める。

ポイント

スマートフォンやインターネットを使いすぎて日常生活を振り回されないように、利用時間のルールをしっかり決めることが大事だが、決めたルールを守りやすくする仕組みがフィルタリングやペアレンタルコントロール(機能制限)である。利用時間は、曜日ごとに設定したり、休日用と平日用など、生活スタイルに合わせて設定することができる。例外的に時間を延ばしてほしいときには、その都度、保護者が設定することもできるので、親子で対話をしながらうまく活用してほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。