相談事例

削除方法

相談内容(2017年10月・青少年女子)

学校のホームページに、部活動の功績に関して自分の名前や顔写真などが載っているので削除したい。できれば、顔写真を消してほしいが、他の生徒は載せられて嬉しいと思う人もいると思う。自分の意見で消せるのであれば消してほしい。学校側へ匿名で削除依頼をしたい。

アドバイス

学校のホームページの担当者が内容を書き換えることができるだろう。このため学校へ連絡をするのが適切だが、匿名だと学校としても対応に困るかもしれない。名前を名乗って削除依頼ができると良い。功績であったとしても、インターネット上に自分の名前や写真が掲載されることを好ましく思わない人はいるので、堂々と主張して問題ない。功績を公表されることを喜ぶ人もいるので、少なくとも自分自身の写真とプロフィールを消してほしいとお願いをするのが良いだろう。自分の考えに自信を持って、学校と話し合いをしてほしい。

ポイント

青少年に人権やプライバシーを守ることの大切さを伝えるときには、悪口や誹謗中傷などが引き合いに出されがちだが、この事例のように、良い内容であったとしても、インターネット上に掲載されるのを本人が望んでいないのであれば、その権利は守られるべきだろう。名前や顔写真は個人情報であり、インターネットが普及した現在、掲載については本人の同意を得ているかどうか、十分に配慮される必要があると考えさせられた事例である。

相談内容(2017年9月・青少年女子)

SNSに自分の写真が出回っているので消したいがどうしたら良いか。消したい写真は、元々は友達が投稿したもの。友達が一緒に写っており、載せることは了承していた。その写真を第三者が保存し、非公開で投稿したらしい。その投稿のスクリーンショットをさらに別の人がSNSに載せている。

アドバイス

一般的にインターネット上の情報を削除できるのは、投稿した本人か運営会社に限られている。載せた人が知り合いならば、直接消して欲しいとお願いするのが良いが、誰が載せているのか分からない場合は、運営会社に対処してもらうことになる。顔写真や名前などの個人情報が勝手に載せられているとしたら、違反報告をするのが良いだろう。そのためには、掲載されている場所を正確に特定する必要がある。運営会社のどのルールに違反しているのか、利用規約も読んで確認すると良いだろう。友達のSNSからも写真を削除してもらうことを勧める。友達のSNSに公開されたままでは、公開を許可している判断される可能性もあるので注意してほしい。

ポイント

SNS上での他人の投稿をスクリーンショットによって無断で転載する行為は、決して適切な利用法とは言えない。運営会社によっては、利用規約で禁止している場合もある。一方で、インターネットに公開した情報は、誰でも閲覧することができ、コピーや転載が簡単にできてしまい、そうした行為を止めることが難しいのも事実である。このことから、無断で転載されたくない写真は、安易に発信しないことが、トラブルに発展させないための防衛策である。

相談内容(2017年8月・青少年女子)

画像共有SNSアプリにアカウント登録し、プロフィール画像として顔写真を公開したが、その写真を消さないままアプリを端末からアンインストールしてしまった。その後、アプリ内でアカウントを検索するとプロフィール画像が残っている。

アドバイス

一般に、インターネット上に投稿した情報を削除できるのは、投稿した本人か、その場所の管理者(運営会社など)に限られている。投稿した情報を自分自身で削除することができない場合は、運営会社へ問い合わせをするのが良いだろう。運営会社への問い合わせには、アプリを削除したがアカウント名とプロフィール画像を削除できずに困っていること、個人情報である顔写真を掲載してしまったので削除方法を教えてほしい、という内容を書くと良い。

ポイント

インターネット上にはたくさんの画像・動画共有サービスが存在し、データの取り扱いもサービスごとに異なる。サービスによっては、利用者本人が投稿した情報であっても削除が難しいものもあるので、事前に利用規約をよく読み理解しておく必要がある。投稿するときには必ず、その情報の削除方法も確認しておくと良いだろう。不特定多数の人と簡単に画像や動画を共有できるのは楽しい反面、自分から情報を公開することには責任とリスクが伴うことを意識してほしい。

相談内容(2017年7月・保護者・青少年男子)

学校の友達がオンラインゲームのニックネームに息子の名前を使っているらしい。別の友達が見つけ、息子のアカウントだと勘違いされている。友達に、名前を使わないでほしいとお願いしているが、その友達はスマホを家族に預けているので消せないと言われ困っている。

アドバイス

ゲームで使うユーザー名は利用者本人が選んで設定しており、削除・変更ができるのは本人に限られている。スマホを家族が預かっていて、子供同士の話し合いでは解決が難しいならば、学校の先生や相手の保護者の協力も必要だろう。友達も、他人の名前を使うことがなぜいけないのかを理解し、スマホが手元に戻れば変更に応じてくれるだろう。お話し合いで解決できるのが一番良いので、じっくりとコミュニケーションを重ねてほしい。

ポイント

オンラインゲームやSNSなど、ニックネームを使う場面はインターネット上にたくさんある。どのようなニックネームを名乗るかは本人の自由だが、利用規約に違反していないことが大前提である。他人に誤解を与える名前や、不快にさせる名前を使うことはマナー違反であり避けるべきだろう。この事例は、インターネット上で名前を使われているのを見つけたトラブルだが、相手が身近な友達である場合は、相手との話し合いで解決できることが一番良い。学校生活でのトラブルなどが原因になっていないか、学校の先生に相談して支援してもらうのも良いだろう。

相談内容(2017年6月・保護者・青少年女子)

娘になりすましたSNSアカウントがあり、運営会社へなりすまし報告をしているところ。運営会社から返事が届き、身分証明書のコピーを送信するようにと書いてある。しかし、顔写真付きの証明書は持っていないし、リンク先は英語で書かれていて内容が分からず操作につまづいている。削除依頼の代行を頼めるところはないのか。

アドバイス

身分証明書の提出まで進んでいるので、正しい手順でできている。英語の解釈で困っているなら学校の英語の先生など、身近な人に協力してもらうと良い。代行はお勧めしない。現在、身分証明書として提示できるものを提出して運営会社の返事を待つのが良いだろう。

ポイント

多くのSNSは、メールアドレスなどを登録するだけでアカウントを作成でき、他人の写真やプロフィールを使うこともできてしまうため、なりすましのトラブルが起きやすい。なりすましの目的はさまざまで、青少年の場合は嫌がらせや悪ふざけであることも多い。しかし、誰が作成したのかを正確に特定することが難しいため、アカウントを消すには運営元への報告が必要になる。利用規約をよく読み、ルールに従って落ち着いて対処することが大事である。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。