相談事例

削除方法

相談内容(2022年6月・青少年男子)

SNSで取り上げられていたニュース記事が嫌な内容だったので、そのニュースサイトを見に行き、コメント欄に自分の率直な感想を書いた。しかしそのコメントの内容は暴言にあたると思う。後から考えると間違いだったのではないかと不安になった。消したいがコメント欄には通報機能しかなく、どうしたら良いか。

アドバイス

インターネット上の投稿を削除できるのは、原則として投稿者本人か管理者であり、本人が削除できない投稿の場合は、サイト管理者や運営会社に削除依頼をすることになる。サイトの利用規約をよく読み、問い合わせフォームから削除の希望を伝えてみることを勧める。またはサイトの通報機能を利用して問題の投稿を報告することも1つの方法である。問い合わせや報告をした結果、サイト管理者や運営会社が不適切と判断した内容に対しては削除などの対応がとられるだろう。

ポイント

ニュース記事のコメント欄が公開されていることで、個人の自由な意見を書き込むことが簡単にできるようになった。自分の意見を持つことも、発信することも大切なことだが、サイトの利用規約やマナーはかならず守ってほしい。書き込んだ情報を完全に消すのは想像以上に難しいことも忘れてはならない。SNSでの意見に煽られたり、感情的になって書き込むことのないように、下書きをして何度も確認してから投稿するなど自分を守るための対策をとれると良い。

相談内容(2022年2月・青少年女子)

数年前、友達同士で自分に関するクイズを作るサイトが流行り利用していた。サイトに名前が残っていて今でも自分の名前を検索するとそのサイトが出てきてしまう。名前が残っているページを削除したいが海外のサービスなので削除されるかわからない。このまま消されなかったらと思うと不安になる。

アドバイス

インターネット上の情報を削除できるのは、載せた本人かサイト管理者となり、自分が載せた情報であっても削除できない場合は、サイト管理者や運営会社へお願いすることになる。削除をお願いするときには、海外のサービスであっても利用規約をよく読み、サイトのお問い合わせ方法に沿って、消してほしいページのURL、内容、理由なども詳しく正確に伝えることを勧める。

ポイント

インターネット上でクイズを作成したり占いや診断ができるサービスがあり、その結果をSNSなどで共有できるものもある。楽しいサービスだがプライベートな情報を利用する場面では慎重になる必要がある。一度インターネットに公開された情報を完全に消すのは簡単ではなく、載せた本人であっても情報を消せない場所があったり、時間が経つと対応がより困難になることもある。インターネットに情報を発信するときには、その情報を消したくなったときのことまでしっかり考えて安全にサービスを利用してほしい。

相談内容(2021年12月・青少年男子)

数年前、スマートフォンでゲームやSNSを利用していたときに、動画サイトに自分の顔が映っている動画を投稿した。その動画が現在も残っているので消したいが、パスワードがわからずログインができないため自分で削除できない。サイトに登録した携帯電話番号は現在利用しておらず、メールアドレスも適当に登録してしまったため、パスワードの再発行もできない。

アドバイス

インターネット上に掲載されている情報を削除できるのは、投稿者本人、または投稿された場所を管理している人である。自分自身が投稿した動画については、アカウントにログインして削除するのが原則だが、ログインできないのであれば動画サイトの運営側に削除してもらうことになる。動画の内容によっては、サイトの規約違反やルール違反に対して通報する方法もある。その他、動画のコメント欄などに投稿した内容とも合わせて、ルール違反がないかを確認してみると良いだろう。

ポイント

インターネットに情報を載せるときには、削除するときのことまでしっかり考えておくことが肝心である。SNSなどに載せる写真や動画は、楽しい内容であったとしても将来消したくなるときがくるかもしれない。そのときに自分自身で削除ができるように、サイトに登録する電話番号、メールアドレス、パスワードといった本人確認のための情報も忘れないように大切に管理しておく必要がある。削除できないときには運営側にサポートしてもらうことになるが、その場合もサイトの規約やルールに沿った対応となるため、消してもらうことは想像以上に難しいと考えてほしい。

相談内容(2021年9月・青少年女子)

SNSに卒業アルバムの写真を載せているアカウントを見つけた。自分や友達の写真と名前が勝手に載せられているので削除してほしい。

アドバイス

このケースで写真を削除できるのは、載せた本人かSNSの運営会社となる。一番良いのは載せた本人と直接話し合って削除してもらえることだろう。たとえば、そのアカウントに対してメッセージを送ることも1つの方法である。しかし相手が誰かわからず直接連絡することが躊躇される場合や、連絡しても削除に応じてもらえない場合などは、SNSの運営会社へ報告する方法が考えられる。卒業アルバムであることから、一人で対応するのが難しいようであれば学校にも報告して削除に向けての対応を相談することを勧める。

ポイント

本人に無断で写真や名前をインターネット上に公開することは、肖像権やプライバシー権を軽視した行為である。このことを理解し、一人一人がルールやモラルを守る意識を持ってインターネットやSNSを利用できることが望ましい。卒業アルバムは多くの人が持っておりインターネットに載せることも簡単にできてしまうことから、未然防止が難しいトラブルかもしれないが、この事例のように自分の写真が勝手に使われているのを見つけたら、載せた人への削除依頼、またはサイトの利用規約をよく読み、サイトのルールに沿った対応をとっていくことになる。

相談内容(2021年6月・青少年女子)

友達がSNSのアイコン画像に、自分と撮った写真を無断で使っていて困っている。友達はそのアカウントはもう使用していないようだ。現在は学校も別々でSNSでも繋がっておらず疎遠になっている。消してほしいがどうしたら良いか。

アドバイス

SNSに投稿されているものを削除できるのは、原則として投稿した友達本人または運営会社であることから、消してほしいことを友達に直接伝えてみることを勧める。たとえば、友達の現在のSNSアカウントにメッセージを送る、あるいは友達申請をするといったやり方が考えられるだろう。相手と連絡をとり、お話し合いをして解決できるのが一番良いので、やりやすい方法を見つけてほしい。

ポイント

本人の同意なく他人の写真をSNSに載せるのはマナー違反なので、自分の写真が無断で使われているのを見つけたら、削除依頼の対応をとっていくことになる。この事例のように無断使用している相手が現実の友達の場合は、機械的に解決するのではなく、消してほしい気持ちを直接伝えられると良い。また削除依頼を受けた側は、誠実に応じることが大事である。どんなに気に入った写真であっても、自分以外の人が写っているときには必ず同意を得ることを忘れないでほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。