相談事例

交友関係

相談内容(2012年12月・青少年女子)

数年前、彼氏がほしくてメル友募集のサイトで見つけてメールをした。相手に伝えた情報は、メールアドレス、名前、住んでいる県と学年。その後、怖くなってメールアドレスは変更した。しかし、相手をインターネットで検索するとヒットする。自分の個人情報を伝えてしまったので、何かのトラブルに巻き込まれないか心配。たとえば、学校のHPに名前が出ているので相手の知っている情報と一致してしまうのではないか。

アドバイス

すでに数年が経過していて、執拗に追いかけてくる相手ならば、その時に何か起こっているはず。今まで、何も起こっていないので過剰な心配は不要である。心配を取り除くには、できることをやるしかないので、学校のHPは、先生と相談して消してもらうと良い。

ポイント

サイト上で知り合った相手に個人情報を伝えてしまったことで、後悔と不安が消えない事例。現実にはトラブルは起きていないとしても、何が起こるか分からないという不安が募るようである。しかし、一度伝えてしまった情報は取り戻すことも取り消すこともできない。相手に伝えた情報を正確に思い出し、それぞれの情報に対してしっかり対策を講じることが大事である。現実にできる対策をした後は、しばらくインターネットから離れて気持ちを切り替えることも必要であろう。

相談内容(2012年11月・保護者・青少年女子)

娘がSNSで知り合った人と会ったようだ。内緒で携帯を見たら、メールで待ち合わせをしていた形跡、友達に年上の仕事をしている人と会ったという報告をメールでしていた。友達の返事は「殺されたりした人がいるんだから、そんなことは辞めた方が良い」という内容だった。こういう場合は、どのような対処をしたら良いのだろうか。

アドバイス

「ネットで知り合った相手と実際に会うのは危険」だと再認識してほしい。今回のことをきっかけに、携帯電話のルールを見直してほしい。また、ルールが守れないならば、使用を禁止にしても良いはずである。ネットは色々な人が使っているので、良い人も悪い人もいる。まだ中学生なので日常生活でのコミュニティの輪は広くないが、高校、大学、社会人と成長するにつれ輪は広がっていく。本来はその経験を通して人を見る目を養っていくものだが、ネットはその経験がないまま簡単に出会ってしまうので、相手がどういう人かを見抜くのは中学生では難しいだろう、報道されているような危険な目にあう可能性もあることを伝えながら、ルールをもう一度作り直してほしい。また携帯電話は暗証番号をかけてロックせずに、保護者が自由に見られる状態にしておくと良い。携帯電話会社が提供するアクセス履歴やメール送受信履歴をネットで見ることもできるので、そうようなサービスを活用したり、パソコンにはフィルタリングをかけながら見守ってほしい。

ポイント

ネットで知り合った相手と実際に会うことの危険性を忘れてはいけない。同性だと思っていても、実際には異性であるかもしれない。ネット上ならば自分のことを何とでも書けるのだと覚えておいてほしい。仮に実際に会わなければならない状況になっても、絶対に単独行動はしないことが大切である。また携帯電話利用に関するルールを各家庭内で決めることが大切であり、これにはもしルールが守られなかった場合の約束事も含めて決めておくとよい。安心安全に携帯電話を使うためには、このようなルール作りが身を守ってくれる場合もあると覚えておきたい。

相談内容(2012年10月・青少年女子)

ネットで知り合った人とアドレスを交換して写真を送ってしまった。すると、住所の特定ができたから住所や電話番号をネットにさらすと言われた。すごく怖い。確実にわかるような言い方をされた。メールアドレスで住所の特定などできるのか。アドレスはすぐ変えた。

アドバイス

住所などの個人情報は電話会社が法律にしたがって管理しているため、一般の人がメールアドレスから住所を調べることはできない。万が一住所や電話番号がネットに載せられたとしても対処法があるので、今は必要以上に心配しなくても大丈夫。デジタルカメラで位置情報をオンにした状態で撮影した写真には、撮った場所の情報が記憶される場合があり、撮影場所を特定することはある程度可能である。今後は、知らない人に安易に写真を送らないこと。

ポイント

知らない人に写真を送信してしまったことへの後悔と不安が伺える。インターネットの向こう側にいる相手は、身近な友達とは違うということを意識して、メールアドレスや写真の交換を安易に行うべきではない。こうしたトラブルも、フィルタリングを利用していれば防げた可能性がある。また、インターネットや携帯電話の正しい知識があれば、必要以上に不安を感じることもない。正しい知識を身につけて安心・安全な使い方ができるまでは、フィルタリングを利用しながら、保護者が見守る範囲で利用するのが望ましい。

相談内容(2012年9月・青少年女子)

以前、ネットで収集した他人の写真を掲示板に貼ってしまったことがある。チェーンメールの内容をコピーして知り合いにメールで送ったこともある。こうした悪用について、誰か法律に詳しい人に相談しようと思い、スマートフォンの無料チャットアプリを使って相談できる人を募集した。そのときに知り合った男性と仲良くなったが、相談内容をばらす、通報すると言われ、IPアドレスを調べてもらうなど脅された。

アドバイス

写真を貼ったこと、チェーンメールを送ったことは良くないことだと反省を促した。これ以上怖い思いをしないように、相手からのメッセージを受け取らない対処を勧めると、掲示板は退会しており、相手から連絡できないので大丈夫とのこと。IPアドレスから個人を調べられてしまうことについても心配ないと伝えた。IPアドレスと個人を結びつける情報を一般の人が調べることはできず、調べられる立場の人が漏らしたら犯罪だと説明。

ポイント

無料で音声通話ができたり、電話会社が違ってもメッセージが送れることから、スマートフォンでチャットアプリを使う人が急増している。便利な反面、プライバシーの設定等では十分に注意を払う必要がある。オンラインで知り合った友達がすべて怪しい人物であるとは限らないが、相手の言動には常に注意を払い、少しでも不安が生まれた場合には、すぐに周囲の大人の人に相談するなどしてトラブルを回避してほしい。

相談内容(2012年3月・保護者・青少年女子)

娘がネットで知り合った女の子と2人で会う約束をしており、やめさせたいと思う。相手とは、あるサイトに「お友だちになりましょう」と電話番号が書かれているのを見つけてやりとりがはじまった。電話と携帯メールをしており、声も写真もの女の子だったと言う。あぶないからやめてくれと娘に言っても「うるさい。大丈夫。」と言う。

アドバイス

子供には「ネットで知り合った人と会わない」ようにしてほしい。会うとしても「保護者と一緒」に会うことをすすめる。電話で話しているのなら同世代の女子とわかるかもしれないが、自身で大丈夫と思っていても、同世代である保証も、友達になることが目的である保証もない、ネットでの出会いは必ずリスクが伴う。

ポイント

ネットで知り合った相手にどれだけ信頼を寄せていたとしても、未成年のうちは、本人同士だけで会うべきではない。未成年者が初対面の人と会うこと、初めての場所へ行くことの危険性を家族で認識していることが望ましい。危険を予測し、回避できる年齢に達するまでは、ネット上だけの交流にとどめる。保護者は、このことを保護者の義務として認識しておく必要がある。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。