相談事例

交友関係

相談内容(2022年3月・青少年女子)

SNSにフォローリクエストがあり、相手のアカウントを見てから承認した。その後ダイレクトメッセージで挨拶されたので、相手が投稿している写真や文章をよく見てみると、日本語がおかしいと感じた。結局、返信はしなかった。このまま放置していて良いのか心配になっている。

アドバイス

SNSに投稿されているプロフィールや写真が本当かどうかを確認する術がなく、相手が嘘をついていても見抜くことは難しい。性別や年齢も含めて相手の情報が本当かどうかはわからず、相手がフォローしてきた目的もわからない。このまま放置するのも1つの対処法だが、少しでも不安を感じるようであれば、SNSの機能を使って相手をブロックすることも検討すると良い。今後は、知らない人からのフォローリクエストがあったときには、これまで以上に慎重になったり、知らない人からのフォローは承認しないなど、安全に使うためのルールをこの機会に考えておくと良いだろう。

ポイント

SNSによって現実世界にはない新しい友達関係が生まれる反面、知らない人と出会うことには危険が伴うこともしっかり意識してほしい。SNS上では相手の素性はわからず、他人になりすますことも簡単にできてしまう。良い人だと思ったとしても、親しくなってから相手に要求されて顔写真や裸の写真を送ってしまったり、実際に会ったことによるトラブルが後を絶たない。この出来事をきっかけに、顔が見えない相手と繋がることのリスク、インターネットやSNSとの付き合い方を見直すことができると良い。利用するSNSの利用規約もよく読み、ブロックや通報機能、安全な使い方を理解しておくと良い。

相談内容(2022年2月・青少年男子)

最近SNSを始めたばかり。先日、知らない人からフォローされたので自分もフォローしたらお礼のメッセージが届いてやり取りしていた。すると、通信状態が悪いので別のアプリに切り替えたいと言われ、メッセージアプリのQRコードが送られてきた。しかし怖かったので断り、SNSもブロックした。この対応で良かったのだろうか。

アドバイス

顔が見えない相手の本当の性別、年齢はわからないため、不安を感じて相手をブロックをしたのは適切な対処である。メッセージアプリの交換を断ったのも正しい。親しくなってから出会い系サイトに誘導され、お金を要求されるトラブルも起きているので注意してほしい。

ポイント

SNSで知らない人からフォローされたときには、迷惑行為の可能性も考え、安易にやり取りをするのは避けたほうが良い。最初は良い人だと思っても、顔が見えない以上、相手の年齢や性別を確かめることは難しく、相手の本当の目的が何かを見分けることも難しい。少しでも怪しいと思ったら、インターネット上では相手をブロックするなどして離れることが自分を守ることに繋がる。SNSの使い始めはアカウントを非公開にして、身近な友達とだけ交流するなど安全に付き合うためのルールを決めておくと良い。

相談内容(2021年12月・保護者・青少年女子)

娘がオンラインゲームを通じて仲良くなった友達とメールアドレスを交換したいと言っている。毎晩、決まった時間に同じメンバーがゲーム内に集まり、チャットもしている。しかしメールアドレスの交換はしないほうが良いと思って禁止した。メールアドレスの交換は危険だと思うので詳しく知りたい。

アドバイス

メールアドレスや連絡先の交換がすぐに危険に結び付くわけではない。しかし、オンラインゲームで知り合う相手は顔が見えないため、年齢も性別も嘘を言っているかもしれない。1対1の個別のやり取りをしているうちに、個人情報を聞かれたり、性的な写真を要求されてしまう被害も多く起きている。安全に使うためのルールの話し合いをすることと、フィルタリングや機能制限も利用しながら保護者が見守ることを勧める。

ポイント

メールをきっかけとしたトラブルの多くは、相手の表情や口調が文字だけではわかりにくく誤解を招きやすいこと、相手の本性を見分けることが難しいこと、よく知らない人に個人情報を伝えてしまうことなどから起きている。メールのほかにも、メッセージアプリやSNSのダイレクトメッセージ(DM機能)など便利なツールが多数あるが、インターネット上でのやり取りは保護者の目が届きにくく、問題が起きていても気づくのが難しい。連絡先を交換することが子供にとって本当に必要なのかよく話し合って見極められると良い。

相談内容(2021年9月・保護者・青少年女子)

娘がSNSを通じて知り合った友達と仲良くなった。その友達がパパ活をしているようで娘も誘われている。友達付き合いを止めてほしいが娘は嫌だと反発している。どうしたら良いか。

アドバイス

インターネットで知り合った人との交友関係を一概に否定するのではなく、どのように付き合うべきかを話し合えると良い。インターネットで知り合う人は、現実世界の知り合いとは違い身元がはっきりとわからない。職業や人格も簡単に偽ることができ、それを確かめる術もないというリスクがある。この機会にあらためてスマートフォンやインターネットを使う目的、使って良い場所、利用時間などのルール作りや見直しを行うことを勧める。ルールを守りやすくする手段としてフィルタリングやペアレンタルコントロールも活用してほしい。

ポイント

パパ活とは男性からお金をもらって実際に会ったり食事などをする行為であり、SNSにはパパ活を募集する投稿が絶えない。子供自身が友達を選ぶ権利は尊重してほしいが、子供を危険から守ることや、インターネットを適切に利用しているかどうかを見守ることも大人の大切な役目である。スマートフォンやインターネットは遊び道具ではないので、ルールやモラルに反する行為、危険につながる行為に対しては許容できない保護者の考えをしっかりと伝えてほしい。

相談内容(2021年6月・青少年男子)

メッセージアプリのID交換掲示板で異性の相手を探して友達登録した。メッセージアプリでやり取りをしていると、相手から出会い系アプリをダウンロードするように求められた。断ると相手が怒り、暴言や脅すような言葉を言われて怖くなった。

アドバイス

相手に個人情報を何も伝えていないのであれば、このまま相手をブロックする方法がある。脅してくる相手からはすぐに関係を断つことが大事だと考えてほしい。掲示板では異性だと言っていても、年齢も性別も偽っていたかもしれない。危険なアプリをダウンロードさせることが目的だった可能性もある。同様のトラブルが繰り返されないためにもこれからは安易な行動は避けてほしい。今後何か具体的に脅されることがあったら、ためらわずに警察へ相談してほしい。

ポイント

ID交換掲示板のように知らない人同士が知り合うコミュニティサイトがきっかけのトラブルや被害は依然として多い。青少年は友達を探していたつもりでも、サイト内には悪意を持った人が紛れ込んでおり、青少年をだます目的で利用しているかもしれないことに注意する必要がある。メッセージアプリは身近な人とのコミュニケーションに利用するものであり、知らない人と出会うために利用することは避けてほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。