相談事例

交友関係

相談内容(2015年11月・青少年女子)

ネットで仲良くなった人と通話アプリのIDを交換し、顔写真を送ってしまった。相手は写真とトーク履歴をネットに載せると脅してくる。相手をブロックすると写真をばらまくとも言ってくる。どうすれば良いか。

アドバイス

相手に渡した情報を取り戻すことは大変難しい。相手に送った顔写真も、どのように使われるかは相手次第であり、利用を止めることも難しい。 自分の手を離れてしまった情報は自分でコントロールできるものではない。相手に伝えた情報、相手について知っている情報を整理したうえで、今後の対処を考えることになる。相手から送られてきたメッセージ内容は、念のため画面保存等で証拠として残しておくと良い。インターネットで知り合った人に自分の情報を伝えてしまうと、思わぬ心配事に発展する可能性がある。今後は安易に個人情報を伝えたり、写真を要求されても送ることのないよう注意してほしい。今回の心配事は、一人で抱えずに保護者にお話しして、家族の協力を得ながら対応することを強く勧める。

ポイント

インターネットを介して知り合った相手が自分の話しに耳を傾けてくれる。もしも、その居心地の良さを感じているとしたら、それは危険な入口かもしれない。相手の性別を本当に見抜けるか、相手の話の内容にウソがないと断言できるか、常に自問自答してほしい。今回の事例のように相手が脅してきたとしても、絶対に一人で解決しようとせずに保護者に相談する、保護者に話しにくかったら誰でも良いから周囲の人に相談してほしい。独りよがりで相手を「良い人」と感じれば、それとは反対の意見に気付きにくくなるだろう。不安がよぎったら、まず誰かに相談してほしい。

相談内容(2015年7月・青少年女子)

友達掲示板で知り合った男性と連絡先を交換した。やり取りを重ねていくうち、 会おうと言われた。そこで会う約束をしてしまった。しかしよく考えるととても危険なことだと分かった。断ってやり取りを止めたい。相手に納得してもらい問題が起きないで断る方法はあるのか。写真を送ってしまい 悪用されないか不安。

アドバイス

相手に送信した写真を完全に取り戻すことは不可能であり、相手が写真を悪用するかどうかをコントロールすることができない。相手にお願いして写真を削除してもらうことはできるが、本当に削除したのかどうかを調べる手段がない。万が一、写真を勝手に使ったのが分かった時に、その対応を考えることになる。やり取りを止めたいと思っている気持ちは、はっきりと伝える。相手からメッセージが届いても、きっぱりと関わらないことが大事だろう。状況によっては相手をブロックする方法もある。

ポイント

ネット上でのやり取りであっても、回を重ねると相手への警戒心が薄れてしまう、これこそ要チェックポイントである。自分の写真を一度渡してしまうと、それがどこでどのように使われるかを自分でコントロールできなくなる。顔がはっきりと写っていないから大丈夫だろうと思って送信した写真をきっかけに、相手の要求がエスカレートする場合もある。やり取りを止めたいなら、その気持ちを自分の言葉で、しっかりと相手に伝えるべきだろう。しかし青少年の場合は、どのような状況でも一人で判断するのは避け、保護者や身近にいる大人に相談することも忘れないでほしい。

相談内容(2015年4月・青少年女子)

インターネット上で知り合った相手とメールアドレスを交換し、やり取りをした。顔写真が見たいと言われ送ってしまった。相手からは受け取っていない。その後、会おうと言われて怖くなりメールアドレスを変更した。もう相手とは一切連絡をしていないが写真を悪用されないか心配。写真以外には、下の名前と住んでいる都道府県を教えた。

アドバイス

相手に渡した写真を取り戻すことは難しく、相手がどのように使うのかをコントロールすることもできない。悪用の心配については、今後、悪用されることがあれば、そのときにしっかり対処する。たとえば、ネットに掲載されていたら削除依頼をするなどの方法がある。安易に写真を渡したことは反省し、今後は同じ失敗を繰り返さないように注意してほしい。

ポイント

インターネットを通じて知り合った相手とは、気軽にやり取りができる一方、詐称も簡単であることから、相手の顔、年齢、性別、性格までを知り得ることは難しく、後で心配事につながることも多い。知らない相手に個人情報を教えたり、写真を渡すことにより、後々どのようなトラブルに発展する危険性があるのかを考えて行動すべきだろう。心配事が起きてしまった場合は、相手に伝えた情報、相手のことで知っている情報を整理して、伝えた情報に応じて対処する。一人で解決することが難しいと感じたら、心配事を大きくしないために保護者に相談をすることが望ましい。

相談内容(2015年3月・青少年女子)

ネットで知り合った人に自分の顔写真を送ってしまった。相手は、もう顔写真は消したと言っているが、もしそれが嘘で、ネットで流出されたりしたらどうしようかと不安。顔写真以外の個人情報は伝えていないが不安で対応に悩む。

アドバイス

写真も含め、相手に伝えた情報は、取り戻すことも利用を止めることも難しい。どのように使われるのかを事前に知ることもできない。もしも知らないところで利用されていたとしても、それを見つけることも困難である。ただし、今後、自分の写真などがインターネット上に掲載されているのを見つけたら、そのときに、載せられた場所へ削除依頼をするなどの対処をすることになる。相手から脅しのような行為があれば、すぐに警察へ相談してほしい。これまでのやり取りや、相手のことで分かっている情報は消さずに保存し、警察へ持参すると良いだろう。

ポイント

相手が良い人だと思ったとしても、同年代、同性であったとしても、ネット上のよく知らない人に個人情報を渡したり、教えることは危険な行為だと言える。電子データは複製することが簡単であるため、 1対1のやり取りであっても、ネット上の不特定多数にプライベートな情報を公開することと同じだという意識を持つべきだろう。一度渡してしまった個人情報を取り戻すことは不可能に近いことも忘れてはならない。

相談内容(2015年2月・青少年女子)

SNSで知り合った男性とメッセージアプリでトークをしていた。すると、SNSのプリクラ写真を見て可愛いねと言われ、何度もしつこく付き合ってくれと言われた。交際を断ると、お前の学校に悪い噂を流すぞと脅された。SNSをブロックし、メッセージアプリでは運営会社に通報した。相手はプリクラ写真しか持っていないと思うが、本当に悪用されないか不安。どうしたら良いか。

アドバイス

これ以上心配事を大きくしないためにも、相手とは連絡を取らないほうが良い。SNSをブロックして通報を行ったことは正しい対処である。プリクラ写真については、相手に渡った写真、教えてしまった個人情報を相手から取り戻すことも、写真の利用を止めることも難しい。今後、プリクラ写真がインターネットに掲載されているのを見つけたら、削除依頼を出すなどの対応があるので、その時に解決策を考える。相手にさらに脅されるようなことがあればすぐに警察に相談する。 そのような場合に備えて、これまでの相手とのやり取りのメッセージ等は、念のため残しておくことを勧める。

ポイント

SNSのトークでのやり取りを通して、自分の気持ちを少しでも理解してくれたと感じれば警戒心も薄れるかもしれない。しかし、これこそが相手の目的だろう。インターネット上で知り合った相手は、顔が見えないために、性別や年齢、人格までも簡単に偽ることができる。良い人を装って悪意を持って近づいてくる人もいる。どんな写真だろうと、一枚でも相手に送ってしまうと、トラブルに発展してしまうかもしれないと用心してほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。