相談事例

交友関係

相談内容(2011年8月・保護者・青少年女子)

娘の同級生の男子が、SNSサイトに勝手に娘のIDを作ってしまった。相手に悪意はなく一緒に遊びたかったようである。相手は娘に好意を持っておりメールで告白もしてくる。IDはすぐに削除したが、この先何をすればよいか?相手の保護者に注意したほうがよいか?

アドバイス

他人のIDを勝手に作成したり迷惑なメールを送ったりするのはいけない行為だということを、相手にわかってもらう必要がある。相手の保護者や学校にも状況を話して指導をしてもらうのがよいと助言した。IDをすぐに削除したのであれば心配はないが、今後も同じように勝手に登録・悪用されないよう、アドレス変更、受信拒否の対策をするなど検討も必要であると助言。

ポイント

インターネットの利用ルールを知らないまま携帯電話を持つことで、本人は悪いことをしたという自覚がなくても相手を傷つけたり、違法な行為をしてしまう可能性がある。子供を被害者にも加害者にもさせないために、携帯電話を持たせる前の段階での教育・指導が重要だと実感した。

相談内容(2011年7月・保護者・青少年女子)

娘がネットで知り合った男性とメールで交際をしている。まだ会ってはいないようだが、保護者としては危ないから交際をやめてほしいと説得したが、別れられないという。相手から送られてきた写真も見たが、やはり危ないと思う。一刻も早く別れさせたいが、どうしたらよいか?

アドバイス

ネットで知り合った人との交流については、異性、同性問わず十分に注意が必要である。ネットは簡単に自分を詐称することができ、それを見極めることはとても難しい。娘さんには、ネットでの出会いの危険性を認識できるようによくお話してほしいと伝えた。写真などを安易に渡すのも控えたほうがよい。しかしネットで知り合ったというだけで交際を否定するのではなく、別れさせたい理由が何であるのか、保護者自身も冷静に考えて娘さんにきちんと伝えてほしい。他人を理解できるという、男女交際の良いところを尊重し、親子で日常生活の中で自然に話題にできるのが望ましい。直接会う場合は、保護者も同伴してしっかり相手を見極められるとよい。

ポイント

友人の紹介やネットがきっかけ等、男女が知り合う方法は様々である。どんな方法であれ、異性に近づく我が子を見る保護者の気持ちは複雑であり、心配が尽きない。子供との情報共有に努めるのは保護者として常に必要なことである。実際に子供が相手に会うとなっても、決して一人で会わせない態度を親は示す必要がある。現実に起こりうる危険に子供の目が向くように、あるいは危険を察知できるように注意を払うことは、人生の先輩として歩んできた保護者こそが、しっかりと示すべきだという事例である。

相談内容(2011年5月・青少年女子)

サイトで出会った人に、メールで自分の写真を送ってしまった。会うのを断ると、写真を学校関係者などに見せると脅された。メールアドレスから住所が分かるとか、写真で学校が分かると言われて、怖い。

アドバイス

メールアドレスから個人情報が知られることはないので、「個人が特定されることは絶対にない」と確信を持って、相手からの要求を無視してほしい。要求がしつこく続くようであれば、メールアドレスを変更し、相手の方とのやり取りを一切止めることを勧める。脅しの内容によっては警察への届け出も考えた方がよい。どこの誰かわからない人に、自分自身だとわかる画像を送ることで、さまざまなトラブルに発展する可能性があるので、ネットで知り合った相手に気軽に写真を送ったりしてはいけない。

ポイント

ネットで知り合った相手との交際では、顔が見えない相手の人格が後でわかり、怖い思いをしているという相談が寄せられる。相手に自分のことを知られたという心配や不安に対しては、物理的に対策できることに確実に手を尽くすこと、そして、脅されても相手の要求には答えず、まわりの大人に相談することが必要である。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。