相談事例

性的トラブル

相談内容(2018年10月・青少年男子)

皆には内緒という条件で先輩と性的な動画を送り合っていた。しかし、その写真が拡散され、友達に動画を見られていた。先輩は拡散していないと言っている。

アドバイス

18歳未満の児童の裸の写真や動画のことを児童ポルノという。児童ポルノを性的な目的を持って所持することは禁止されているため、自分が持っている先輩の動画、自分自身の動画は削除した方が良い。友達も動画を持っているならば、法律のことを理解してもらい、削除してもらうのが良い。その他にも所持している人がいたならば、その都度削除のお願いをするべきだろう。1人で対処が難しいと感じるならば、学校の先生、スクールカウンセラーの先生、保護者等、まわりの大人にも相談してほしい。

ポイント

児童ポルノにあたる動画や画像のトラブルが後を絶たないが、トラブルの相手はインターネットを通じて知り合った人ばかりではなく、身近な人との間でも起きている。友達同士や交際相手であっても、裸の動画・画像を交換することは法律違反につながる問題である。相手だけに送ったつもりでも、動画や画像は簡単にコピーし転送することができ、一瞬のうちに拡散してしまう可能性もある。写真や動画も個人情報であり、自分自身でしっかりと守ってほしい。

相談内容(2018年9月・青少年女子)

SNSで知り合った人に性的な画像を送ってしまった。はじめは相手から送られてきてこちらにも送るよう言われ、断れず送ってしまった。相手は同じ年齢だった。軽い気持ちで、押しに負けてしまった。どうしたら良いのか。

アドバイス

児童ポルノ禁止法では、18歳未満の児童が性的な画像を自ら撮影して送信する行為を禁止している。相手の行為もまた、性的な画像を脅して強要したとすれば刑法に抵触する可能性が高い。児童ポルノを所持していることも取り締まりの対象となる。このことから、保護者に今までのことを話し、近くの警察署へ相談することを勧める。その際には、相手とのやり取り、相手について知っている情報、相手に伝えた情報を証拠として持参してほしい。印刷したりスクリーンショットで持参することも可能だろう。

ポイント

青少年がSNSで知り合った面識のない相手に裸の画像を送ってしまうトラブルが依然として後を絶たず、誰にも相談できずにいる青少年も少なくないだろう。もしも一人で悩みを抱え込んでいるとしたら、勇気を出して一刻も早く保護者や身近にいる大人に助けを求めてほしい。自分自身も反省すべき点があるかもしれないが、児童ポルノを求めてきた相手が加害者であることを理解してほしい。なお、東京都では「自画撮り被害」防止に向けて条例が改正され、児童に裸の画像を不当に要求する行為も禁止されているため、法律では対処が難しい場合でも、条例で対処することができることもある。

相談内容(2018年6月・保護者・青少年女子)

子供が不特定多数の人に、性的な画像や動画を送っている。メールやメッセージアプリを利用して送っているのだが、相手とはSNSやQ&Aサイトなどで知り合ったようだ。今はスマートフォンを取り上げ、保護者が管理している。大変なことをしたと言い聞かせたが反省しているのかわからない。今後、何をしたら良いか。

アドバイス

児童ポルノを性的目的で所持していることは法律で禁止されているため、警察へ相談することを勧める。相手に送った画像や動画、メールアドレスやメッセージアプリのIDは、大事な証拠となるため、今後のために残しておくことを勧める。性に興味がある年代であり、インターネットの特性を理解できていない青少年が遭いやすいトラブルである。保護者として伝えるべきことはしっかりと伝え、本人にも自覚をしてもらい、警察への相談について話し合いをしてほしい。

ポイント

ネット上で相手がどんなに信用できる人だったとしても、児童から性的な画像・動画を入手する行為は法律違反となることを、子供はしっかり理解してほしい。子供が自ら児童ポルノを提供してしまうことも法律違反だが、巧みに誘導されるなど、送信せざるを得ない状況では子供は被害者であり、時間が経つほど被害を食い止めることが困難になってしまう。子供自身が反省することも不可欠だが、被害を食い止めて救済へと対処していくために、家族の支援のもと、警察への相談を躊躇しないでほしい。

相談内容(2018年5月・保護者・青少年女子)

娘がタブレットを利用してSNSアプリで知り合った複数の人とやり取りしており、裸の写真等を送っていることが分かった。トークアプリでも男性と性的な会話・写真をやり取りしている。タブレットは学習用に購入し、勉強に利用していたが、現在は自分の部屋で自由に使っている状況である。タブレットではフィルタリングを利用していない。反抗期のような言動も目立つなかで、どのように対応すべきか。

アドバイス

18歳未満の児童の性的な写真は児童ポルノに当たる。相手が脅して写真を送信させていたならば、犯罪の可能性もある。どのような相手に、いつ、どのような個人情報を伝えているのか、どんな写真を送ったのか、複数の人がいるならばそれぞれについて記録をまとめてほしい。それを持参して警察に相談するのが良いだろう。自分の手から離れてしまった写真は、自分ではまったくコントロールできないことをしっかりと伝えてほしい。今後、万が一写真が勝手に使われているのが分かったら、その時に削除に向けて対処することになる。反抗期は成長の一つのステップだと捉え、十分に話し合う時間を設けてほしい。

ポイント

インターネットで繋がった相手がどんな人なのかを見極めるのは非常に難しいと考えなければいけない。写真や個人情報は、絶対に自分の手元から手放さないことが最大の防御だろう。一度手放せば、不特定多数へ簡単に届いてしまう可能性があることを自覚すべきだろう。保護者が使わなくなったスマートフォン、別の目的で購入したタブレット等もインターネットにアクセスできる道具であることを認識し、安全な使い方について親子でしっかりと話し合ってほしい。

相談内容(2018年4月・青少年女子)

過去に同じクラスの男子と付き合っていて、別れてからも毎日のようにメッセージのやり取りをしている。半年ぐらい経ってから身体の写真を送って欲しいとメッセージが来て、嫌だと断ったがしつこく要求されることがありとても怖い。

アドバイス

18歳未満の児童の性的な写真は児童ポルノにあたり、自分から提供することも児童ポルノ禁止法違反となるので、嫌だと断ったことは正しい行動である。自分の写真を含め個人情報は相手にいったん渡ってしまうと完全に取り戻すのは難しくなってしまう。相手がその情報をどのように使うかは相手次第であり、利用を止めることもできなくなってしまう。同じ学校に通っている同級生であっても、自分の手元から離れた情報は、自分自身でコントロールできないことをしっかりと覚えておいてほしい。今後は、先生や保護者に相談をし、一人で悩み、判断しない方が良いだろう。

ポイント

同級生、知り合い、交際相手であっても、自分の身体の写真は絶対に渡してはならない。スマートフォンが普及し、青少年にとっては気軽に写真を撮影する行為が日常化しているかもしれないが、一度相手に渡してしまうと、その写真を取り戻すことが難しくなることを想像し、踏みとどまることが大事である。この事例のように、相手に要求されて断ることが難しいときには、青少年は一人で抱え込んだり自分だけで解決しようとせずに、身近な大人に相談をして助けを求めてほしい。それが自分の身を守ることにつながる。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。