相談事例

依存

相談内容(2021年8月・青少年女子)

夏休みで人と関わる機会が少なくなったせいか、1日に何時間もインターネットで動画を見てしまう。動画を見てコメントも頻繁に書き込んでしまい、止めることができない。親にバレたらどうしようかと思い不安になる。保護者は知らない人とのトラブルを心配していると思う。ネット依存になっている可能性はあるか。

アドバイス

1日は24時間と限られているので、貴重な時間をどのように使っているか、一目で見てわかるように記録を付けてみることを勧める。こたエールホームページに掲載の睡眠&生活チェックシートを活用すると良い。次に、日常生活に支障なくインターネットを活用するにはどのようなルールが必要かを決め、紙に書いて分かりやすい場所に貼っておくと良い。夏休み中でも規則正しい生活習慣は大事である。学校や日常生活に支障が出ているようであれば、インターネットやアプリの利用時間を機械的に制限することを勧める。

ポイント

インターネットや動画を見て過ごすのは楽しいが、使ってしまった貴重な時間は取り戻すことができない。長時間見過ぎることで時間をムダにしていないか、冷静に振り返ることも大切である。インターネットは便利な道具として目的意識をもって活用してほしい。時間をコントロールできずに振り回されてしまっていると感じたら、生活を立て直すチャンスかもしれない。ルール決めや機械的な制限は、一人だけで頑張るのではなく、保護者にも協力してもらうと良いだろう。

相談内容(2021年4月・保護者・青少年男子)

部活で必要になり息子専用のスマートフォンを購入した。フィルタリングは契約時に加入し、機能制限も設定したはずだが、勝手に解除されているようだ。時間を決めても守らない。学校はきちんと行くが宿題はまったくせず家ではゲーム漬けになっている。勉強をするように指摘すると激怒するためあまり強く言えない。スマートフォンをロックしていて親に見せないので何のゲームをしているのかわからない。どうすればこの状況を改善できるのか。

アドバイス

ゲームをする時間、場所などについて、新学期が始まったこの機会に再度話し合うことを勧める。その際に、制限を勝手に解除しないことをルールにして、破られた時のルールも決めておくことを勧める。時間制限の方法は、端末のロック、インターネットの切断なども有効である。時間のルールを決めるにあたっては、こたエールホームページに掲載の「睡眠&生活チェックシート」を付けることで目安ができるので活用してほしい。

ポイント

1日の時間は限られているので、本来優先してやるべきことがあるのに、その時間がゲームによって奪われているとしたら見直しの必要があるだろう。メリハリをつけてゲームを楽しめるように、家庭でできる対策の1つは、ルールについて話し合い、決めたルールの見守りと見直しを根気よく続けることである。フィルタリングや機能制限はルールを守りやすくするツールと考えてほしい。一方、在宅時間が長くなり、ストレスや不安からゲームにのめり込み、時間のコントロールができなくなっている青少年も多いと思われる。家庭だけで抱え込まずに専門医に相談することも大事である。

相談内容(2021年2月・青少年女子)

受験勉強をしなければいけないのにスマホ依存気味で困っている。勉強中は音楽を聞きたい。しかし手元にスマートフォンがあると触りたくなって、1回だけ動画を見るつもりが、気付くと時間が過ぎている。スマートフォンから離れるにはどうしたら良いか。

アドバイス

動画を見るのは楽しく、一度見始めると際限なく時間が過ぎてしまう。これを防ぐために、機械的な制限を利用することを勧める。スマートフォンの機能によってインターネットやアプリの利用時間を設定することができる。また、利用状況や利用時間を目で見て確認するレポート機能もある。勉強に集中できるように、勉強の時間帯は必要なアプリ以外を制限するのも1つの方法である。機能制限は自分で解除することもできてしまうため、保護者や家族にも協力してもらうと良いだろう。

ポイント

自粛期間中は自宅で一人で勉強時間を過ごしている青少年も多いと思われる。集中しにくい中で使い過ぎを自覚できたのは改善のチャンスと考えてほしい。スマートフォンが手元にあると、自己管理をするのは大人でも難しいことから、フィルタリングや利用時間制限などの機能を利用すると継続しやすくなるだろう。うまくいかな日があっても落ち込むことなく、できることから少しずつ取り組むことが大切である。

相談内容(2020年10月・青少年女子)

受験勉強をしなければいけないのに、勉強しながら何時間もスマートフォンで動画を見てしまう。このままではいけないと思っているが行動に移せず悩んでいる。

アドバイス

1日は24時間と限られているので、貴重な時間をどのように使っているか、一目で見てわかるように記録を付けてみると良い。次に、日常生活に支障なくインターネットと付き合って行くにはどんなルールが必要かを決め、紙に書いて分かりやすい場所に貼っておくと良い。フィルタリングや時間制限機能、タイマーアプリなど、機械的に制限する対策も勧める。保護者にも協力をしてもらって良い環境が作れると良いだろう。

ポイント

インターネットやスマートフォンは青少年にとっても日常生活に欠かせない道具になり、振り回されず便利に使いこなす力も必要になっている。自己管理をするのが難しいと感じたら、勉強時間中はほかのアプリを機械的に制限するなど、より集中しやすくなるような工夫をすると良いだろう。悩んでいる状況を保護者や家族にもお話して協力してもらってほしい。

相談内容(2020年8月・保護者・青少年男子)

息子にスマートフォンを持たせているが、ルールや約束事は一度も守られていない。自分のものだからルールは守らないと言い、一度使い始めると時間を忘れてゲームや動画に夢中になる。夜更かしなど生活の乱れもある。フィルタリングや機能制限は勝手に解除されていた。

アドバイス

この機会に再度ルールの話し合いを勧める。スマートフォンは遊び道具ではなく、保護者が子供に貸し出しているものだと親子で共有する必要があるだろう。生活習慣を乱さないように、使用して良い時間、使わない時間、睡眠時間などを家庭で話し合うことを勧める。ルールを守れなかった時のルールも決めて、必ず実行するのが良い。フィルタリングや時間制限は、ルールの順守を助ける機能なので勝手に解除することも約束違反だと取り決めておくと良い。

ポイント

インターネットやスマートフォンを使い過ぎないように適切に管理すると同時に、子供が自ら時間の使い方を考えたり、自己管理ができるように促していくことも大人の大事な役目である。だからこそフィルタリングサービスやペアレンタルコントロール(機能制限)の役割は大きく、保護者の助けになると考えて上手に活用してほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。