相談事例

依存

相談内容(2023年1月・保護者・青少年女子)

学校の宿題用にタブレットを購入したが、何時間たっても終わらずにずっとタブレットを見続けている。宿題につまずいているなら一緒に見てあげると言っても拒否する。おそらくゲームや動画を見るなど、ほかのことをやっているとしか考えられないが、取り上げようとすると大騒ぎする。

アドバイス

保護者ができることとして、まずタブレットの使用状況を把握するために、端末内のレポート機能を設定、利用することを勧める。何のアプリにどのくらい時間を使っているのかを見ることができ、その結果に応じて、特定のアプリの利用やダウンロードを制限したり、時間を制限するなどの対策ができるようになる。子供が勉強に集中できるように、適切な環境を保護者が作ることで改善のきっかけにしてほしい。

ポイント

タブレット学習の良いところは、子供が時間や場所に制限されずにオンラインサービスや学習アプリを使いながら勉強や宿題に取り組める点だろう。その反面、インターネット上には動画やゲームなど魅力的なコンテンツが無数にあるため、学習時間との切り替えが難しい。本来やるべきことに集中するのが難しいようだと感じたら、子供が使える機能を制限することも必要かもしれない。タブレットやインターネットの利用目的を親子で話し合うことと、フィルタリングやぺアレンタルコントロール(機能制限)を活用することが有効である。

相談内容(2022年10月・保護者・青少年女子)

娘が動画やSNSにのめり込み、勉強をしなくなった。推している配信者の動画を見るために学校も休みがちになっている。スマートフォンは購入時からフィルタリングとペアレンタルコントロール(機能制限)を利用して時間制限をしている。早く制限を解除してほしいと言い、暴力的になることもあり悩んでいる。

アドバイス

フィルタリングやペアレンタルコントロール(機能制限)を利用して時間を制限しているのは適切な管理方法であるため、これからも続けてほしい。「推し活」には理解を示しつつ、日常生活がおろそかになっている点は、親子で話し合いができると良い。利用ルールの見直しをすることも1つの方法である。こたエールホームページに掲載の「睡眠&生活チェックシート」も参考にしてほしい。

ポイント

スマートフォンやインターネットを使って充実した時間を過ごせるようになっている一方で、本来やるべきことを見失なわないために、時間を決めてメリハリをつけて楽しむことが大事である。家庭でできる対策は、ルールについて話し合うことと、決めたルールを根気強く実施することである。ルールを守りやすくするにはフィルタリングやペアレンタルコントロール(機能制限)が有効であるため、親子で話し合いをしたうえで活用してほしい。

相談内容(2022年7月・青少年女子)

勉強の合間に気分転換に動画を見たり、音楽を聞いているが、いつの間にか動画や音楽に集中してしまい勉強が進まない。どうしたら良いか。

アドバイス

フィルタリングやペアレンタルコントロール(機能制限)を利用して時間制限をすることができるので、保護者や家族にも協力してもらいながら利用することを勧める。勉強中は必要なアプリ以外を利用できないように制限する方法も検討すると良い。自分の意思だけでは達成することが難しいこともあるので、うまくいかない日があっても自分を責めずに無理なく制限は続けてほしい。

ポイント

インターネット上で動画を見始めると、次の関連動画が自動再生されるなど、時間が過ぎていく感覚がわかりにくくなる。事前にルールを決めてから見るなどの工夫が必要かもしれない。たとえば勉強の合間の休憩時間を決めたらタイマーを利用し、設定した時間が過ぎたら勉強に戻るなどの管理ができると良い。アプリごとに利用時間を設定したり、決めた時間以降は端末を使えなくするなど、保護者や家族にも手伝ってもらいながら機械的な制限を活用すると良い。

相談内容(2022年4月・保護者・青少年男子)

オンラインゲームと動画視聴にはまり、スマートフォンのルールがだんだん守られなくなっている。1日に使って良い時間や、ゲームを終わらせる時間を過ぎても止められない。注意をしても友達と一緒にオンラインゲームをしているので止められないと反発される。ルールは家族で話し合い、見直しと変更も何度か繰り返してきた。フィルタリングは利用しているが時間制限は不満を言われて解除した。

アドバイス

オンラインゲーム自体が利用者を飽きさせないように工夫されており、楽しい時間を終わらせるのは大人でも難しいことである。しかし1日は24時間と決まっているので、ゲームに費やせる時間にも限りがある。日常生活に支障が出ないように、自分で決めたルールは責任を持って守ることが大切なので、守れなかったときのルールも話し合いで決めておくことを勧める。家族での話し合いが難しいときには、学校の先生やスクールカウンセラーの先生など第三者に協力してもらうことも検討すると良い。

ポイント

ゲームから学べることも多く、チームを組むことで思考力や協調性を身につけたり、人間関係で自信が持てたりなど、プラスの面もたくさんあるので、適度な付き合い方ができるのが理想的である。貴重な時間をゲームだけに浪費してしまったり、ゲームに振り回されて日常生活に支障が出てしまうことが保護者として心配している点だということを話し合ってほしい。子供にとって時間制限は不満かもしれないが、自己管理をしやすくするためにフィルタリングやぺアレンタルコントロール(機能制限)による機械的な対策が有効である。

相談内容(2021年12月・保護者・青少年女子)

学校から貸し出されているノートPCを自宅で使っている。そのPCで動画を見るのを止められない。注意してもまたすぐに見ている。家のルールでノートPCはリビングで使うことと決めているが、まったく守られていない。勉強のふりをして動画を見ていたので取り上げると、夜中にこっそり持ち出していた。

アドバイス

ルールが守られていないことを一方的に叱るのではなく、再度、親子で話し合いをしてほしい。1日は24時間と決まっているので、動画を見てもよい時間が実質何時間ぐらいあるのかを親子で見直すことを勧める。こたエールホームページに掲載の「睡眠&生活チェックシート」を参考にしてほしい。ルールを決めたら、守れなかった時のルールも本人に考えてもらうと良い。自分自身の時間をどのように過ごしたいと思っているのか、子供自身の意見をよく聞き受け止めながら現実的なルールを決められると良い。

ポイント

学校から貸し出されている端末であっても、家庭では長時間利用を防いだり、ゲームや動画視聴にのめり込み過ぎないようにコントロールしていく必要がある。適度な付き合い方が身につくように、利用時間や利用目的のルールを親子で話し合い、守られなかったときの約束事も取り決めておくことが大事である。時間制限にはフィルタリングやペアレンタルコントロール(機能制限)が有効であるため、端末にどのような制限を設定できるのか、学校に確認すると良い。設定変更ができない端末の場合は、Wi-Fiルーター用のフィルタリングを利用するなどして、インターネットに接続できない時間を作るのも対策の1つである。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。