相談事例
有害情報
相談内容(2012年5月・青少年女子)
小説サイトで、続きが読みたい場合は登録をするとパスワードが発行されるようになっていた。パスワード発行のURLをクリックすると登録画面になり、名前とメールアドレスを入力したのだが、直後から、気持ち悪いメールがくるようになり、退会の手続きをしたら1カ月かかると返事があった。怖くなってメールアドレスを変更した。サイトの利用規約を見ると、18歳未満はメッセージのやり取りができないと書かかれており、そのサイトは出会い系のようである。利用していないが、ポイント制と書かれており、お金を払わなければいけないのかも心配である。
アドバイス
出会い系サイトは法律で18歳未満の利用を禁止しており、利用してはいけないこと、登録時に年齢確認もなかったようなので、正しく運営されていないサイトであることを説明。利用規約を読んでも、どのように料金を支払うのか書かれていないので、料金を支払うすべもなく、メールアドレスと氏名しか伝えておらず、メールアドレスを変更しているとのことなので、今後は無視をするようにと助言。退会などの問い合わせをすると、せっかく変更したアドレスをまた知らせることになるので連絡もとらないように、また今後は安易に個人情報を入力しないよう助言した。
ポイント
出会い系サイトへ近づかないように注意していても、そこへ誘導する仕掛けが潜んでいる事例。懸賞・着メロ・ケータイ小説・占いなど、登録は無料だからと思いメールアドレスを登録すると、途端に迷惑メールが大量に届く場合がある。トラブルにあわないために届いたメールは即刻削除に徹するのが大切である。さらに決して相手に連絡をとらないことも覚えておくとよい。
相談内容(2012年3月・青少年女子)
メールをするだけで1時間5000円位稼げるという小遣いサイトを見つけた。しかしサイトでメールするとお金を取られた。儲かる話しばかり持ちかけてくるが、意味もなくお金を使わされる。
アドバイス
小遣いサイトはたくさんあるが、個人情報を集めることが目的だったり、ほかの出会い系サイトに誘導してお金を使わせるといった悪質なサイトも増えている。怪しいと感じたら、さらなるトラブルに発展させないためにも利用はやめたほうがよい。
ポイント
小遣いサイトへは、ブログや占いサイト、迷惑メールなどがきっかけで誘導される。一見すると怪しいサイトには見えないこともあるが、運営会社、利用規約、年齢制限、プライバシーポリシーなどをよく読み、慎重に行動しなければならない。ネットに限らず、青少年が安易に小遣いを稼ごうとする行為には危険が伴う。一人で行動せずに保護者に判断を求めることが家庭内ルールとして徹底されているとよい。
相談内容(2012年2月・青少年女子の保護者)
娘に携帯電話を持たせ、フィルタリングをかけてルールを守って使わせていたが、夜中に頻繁にメールが来るようになり、見てみると男子からのメールで、下半身だけの写真の交換をしていた。普段から厳しく注意していたにも関わらず言うことを聞かないので携帯電話は取り上げた。すると今度はPCで裸の写真の投稿サイトを見ている。以前はPCにパスワードをかけて子供だけではログインできないようにしていたが、勉強用にインターネットを利用しており、親も留守にすることが多くなったため、パスワードを解除していた。パソコンでも携帯電話と同じように閲覧制限をかけることはできないか?
アドバイス
PCの閲覧制限について説明した。各社が提供しているフィルタリングサービスの特徴を比較して、家庭に合ったものを選ぶとよい。相談者は普段からネットの危険について子供に注意しているが、「危機感をもって聞いてくれない」とのこと。厳しく制限しすぎるとトラブルにあったときに親に話せなくなる子もいるので、困ったときにはひとりで抱え込まないようにという指導も必要だと話した。
ポイント
メールでのわいせつな写真の交換や有害サイトの閲覧は、ケータイ使用ルールの徹底、パソコンでのフィルタリングの導入など、子供に持たせる機器を保護者が管理し、使用状況を見守ることで防げることである。そのためには保護者が正しい知識を持っていることが不可欠である。正しい知識に裏付けられた指導によって、子供にも自覚と責任が芽生えることが望ましい。
※青少年の裸の画像の問題のアドバイスは、性的トラブルの相談事例項目に詳しくございます。
相談内容(2012年1月・青少年女子)
携帯の副業サイトに登録したところ、後で出会い系サイトだと分かった。大量のメールが届き、何人かの男性のメールを閲覧したり返信してしまい、ポイント料金を請求され、数万円を銀行振り込みで支払った。銀行の口座番号も教えてしまった。口座を教えたのはまずかったと思い、口座の解約に行く予定である。メールアドレスも変更した。その後はメールは来なくなったのだが、サイトの人が家に取り立てに来たり、警察が捜査に来たりしないか不安。
アドバイス
メールアドレス変更後は支払い催促のメールは届いていないとのことだったので、自分から連絡をしなければ、今後はもう何も起こらないと説明した。未成年の出会い系サイトの利用は禁止されており、今後は2度と利用しないように注意した。副業サイトのほか、懸賞サイト、占いサイトなど、メールアドレスが収集される場面は多数ある点も説明した。支払ってしまったお金については、国民生活センターにぜひ相談してほしいと話した。
ポイント
副業サイトだと思ってアクセスした結果、出会い系サイトの利用につながってしまった事例。副業サイトを安易に利用してしまった点は反省すべきだが、悪意を持った大人がこのような判断能力が十分でない青少年をトラブルに追い込んでいることも事実である。保護者に話せずにお金を振り込んでしまうことや、さらなる危険から子供を守るためにも、普段から家族でネット利用について話し合う機会を持ってほしい。
相談内容(2011年12月・青少年女子)
掲示板で怖い書き込みを見た。内容は「この文章を見た人には、身の回りでとても悪い事が起こる。悪い事を起こさないためにはこれと同じ文を違う所に5回書き込んでください」というもの。悪戯だとは思うが不安である。前にもこの文章を見た後にいやなことがあった。これは、文章を見たことが幽霊にばれたのではないかと思う。両親は悪戯なので気にするなと言うが本当のことを知りたい。
アドバイス
掲示板内の書き込みを確認し、やはり悪戯だと回答した。ネット上では誰もが思ったことを自由に書き込めるので、面白半分で無意味なことを書く人も大勢いると説明した。もちろんいけないことだから真似はしないようにと伝えた。この掲示板への書き込みには幽霊の仕業という根拠がなく、悪戯と考えてよいと話した。
ポイント
チェーンメールと同様に、見た人の不安を煽り、不適切な書き込みを広めようとする悪戯にあった事例。この相談者のように、悪戯の書き込みだと思わずに信じて不安を感じてしまう青少年は多い。ネット上では匿名性を利用して面白半分に書き込む人もいることや、そのような場面に会った場合の対処をしっかりと身につける必要がある。
※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。







