相談事例
有害情報
相談内容(2018年8月・青少年女子)
家族共有のタブレットを利用していたらウイルス検出画面が出てしまい、指示されるとおりにアプリをインストールしてしまった。すぐにアンインストールしたが、問題ないかどうか教えてほしい。
アドバイス
アプリをインストールしたときにどのような権限を許可したのかによっては、タブレットに保存されている情報(連絡先や画像など)が収集された可能性もないとは言えない。不安であればセキュリティソフトを入手してウイルスチェックをしてほしい。今後は不審なアプリのインストールはしないように注意してほしい。
ポイント
インターネットの閲覧中に突然画面に表示される、利用していないアプリやソフトのウイルス警告は、偽警告と呼ばれ、実際にはタブレットやスマートフォンがウイルス感染したのではなく、利用者にアプリをインストールさせることを目的としているケースが多い。使用中のタブレットやスマートフォンでウイルス対策アプリを利用していないのであれば、偽警告を疑い、すぐには反応しないのが適切な対応である。偽のウイルス警告に誘導されて悪質なアプリをインストールしてしまうと、本当のウイルス感染を引き起こしてしまう可能性もあるので注意が必要である。
相談内容(2018年7月・青少年男子)
アニメのサイトを見たいと思い開いてみたら、ウイルス感染を警告するメッセージと、個人情報が漏れてしまうので今すぐクリックしてアプリをインストールするようにと書かれたページに移動してしまい、とても怖くて心配。どうしたら良いか。
アドバイス
インターネット上には、ウイルス感染など偽りの警告を出してアプリをダウンロードさせたり、不正なサイトにアクセスさせようとする手口もあるので注意してほしい。画面をクリックすることでどのようなアプリがインストールされるのか、保護者の方に一緒に画面を見てもらうのが良い。また、公式マーケット以外の場所からのアプリのダウンロードは避けてほしい。使っている端末が本当にウイルス感染していないかを確認するために、ウイルス対策アプリによってチェックをすることも1つの方法である。
ポイント
実際にはウイルスに感染しているわけではないのに、警告メッセージを出すことでウイルス対策アプリをインストールするように誘導する広告が増えている。これは偽警告とも呼ばれ、アプリをインストールさせることで、アプリの提供元から報酬を得ることが狙いだと考えられている。このようにインターネット上には利用者を欺こうとする手口がたくさんある。少しでも心配な場面に出会ったら、一人で判断せずに、落ち着いて保護者に相談することが大事である。
相談内容(2015年5月・青少年女子)
携帯端末でSNSを見ているうちにURLをクリックしてしまい、アダルトサイトに繋がってしまった。18歳未満利用禁止と書かれていたので、怖くなってブラウザを閉じた。その後もう一度確認しようと思い、同じサイトを開き、今度は「18歳以上」の確認の画面で「いいえ」を選ぶと、そのサイトから離れることができた。しかし、有料アダルトサイトに入った時点で料金が発生することはないだろうか。
アドバイス
有料契約が成立するには、事業者と利用者の双方で意思確認をする必要があるので、サイトを開いただけで説明もなく料金が発生することはない。もしそのような状況になったとしても、契約は成立していないので請求は無効である。相談者は有料サイトの入口で引き返したことになる。ルールを守って「いいえ」を選んだ結果なので、何も心配要らない、これからも安全にインターネットを利用してほしい。
ポイント
有料サイトに繋がってしまったが、トラブルには発展しなかった事例である。インターネット上には落とし穴がたくさんあり、意図せず危険なサイトに誘導されてしまうこともある。そのような場面で重要になるのが、ルールを守って安全な行動をとる意識である。サイトの利用規約、年齢制限などは必ずチェックすることが大事である。ルールを無視した利用、不用意なクリックこそがトラブルに出会う原因だと言える。
相談内容(2015年4月・青少年女子の保護者)
知らない人からSNSに届いたメッセージに返事をしてやり取りを始めてしまい、携帯電話のメールアドレスを教えてしまった。相手からブログのURLが付いたメールが送られてきたが、ブログの内容を見るには空メールを送って会員登録しないといけないので、空メールを送った。返事に書かれていたとおりに誘導され、年齢などを登録した。その際、18歳以上と偽った。その後、登録完了メールが届き、出会い系サイトだったと判明した。退会するべきだろうか。
アドバイス
出会い系サイトに空メールを送信しただけで登録されていることや、18歳以上であることの身分証明の手続きが踏まれていないことから、これ以上関わらないほうが良いと思われる。退会手続きをしたとしても、メールアドレスがサイト側に伝わっているので、今後、知らない人からのメールや、迷惑メールが届く可能性があり、退会したから安心というわけではない。メールアドレスを変更していっさい関わらないことを勧める。
ポイント
知らない相手からのメッセージに反応したことで、出会い系サイトに巧みに誘導されてしまった事例である。送信元が不明なメッセージは、迷惑メールと同様に無視することが基本である。連絡方法がSNSに変わったとしても、対応は同じだということをしっかり身につけてほしい。また、18歳未満の未成年者が出会い系サイトを利用することは禁止されている。サイトのルールを守って利用することが、トラブルを回避しながら安全にインターネットを利用する基本であることも忘れてはならない。
相談内容(2014年12月・青少年女子)
ゲームサイトを利用していたときに、意図せず出会い系サイトに誘導され、気づかずにサイトに空メールを送ってしまった。メールが届いたが18歳未満は利用できないことを知り、初めて危ないサイトだと気づいた。サイトにはアクセスしなかったが、大量の迷惑メールが届いている。お金を請求されるのだろうか。
アドバイス
18歳未満は利用できないことを知り、有料であることに同意をしておらず、登録をしていないのであれば、有料契約は成立していないと考えられる。支払いの必要も退会の必要もない。ただし、最初の空メールを送ったことによって、相手にメールアドレスは伝わっている。今後もメールが届くかもしれないが、有料会員の登録の覚えがないのであれば、メールは無視をし、迷惑メール対策により不必要なメールの受信拒否をすると良い。
ポイント
空メールを送ったことにより、出会い系サイトからメールが届くようになったというトラブルである。このようなケースでは、知らないうちに出会い系サイトに登録され、利用していたという青少年も見られる。出会い系サイトでは、サイト内のメールサービスを利用するたびに課金され、予期せず高額な料金請求を受けるなどのトラブルも多い。青少年は怪しいと思ったサイトには決して近づかないこと、怪しいメールには返信をしないことが大事である。
※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。







