相談事例

有害情報

相談内容(2012年8月・青少年男子)

インターネット上で検索をしていて、ある画像を見つけた。そこには「この画像を1時間以内にほかの場所に貼り付けないと、恐ろしいことが起こる」というような文章が書かれてあった。どうしたらいいのか?

アドバイス

このような書き込みは悪質ないたずらであり、恐ろしいことは何も起きない。書かれていることは、読んだ人の不安をあおることを目的としたいたずらである。怖がって別の場所に貼り付けてはいけない。ほかの場所に貼り付けることによって、それを見たほかの人をまた怖がらせてしまうことになる。ほかの人がさらに別の場所に貼り付けてしまうと、その画像と文章がどんどん増え、怖い思いをする人が増えてしまう。迷惑行為に加担しないためにも、画像も文章も無視してあなたの所で止めてほしい。

ポイント

怖い画像や文章で読んだ人を怖がらせ、別の場所にさらに広めようとするのは迷惑行為である。いたずらの書き込みだと思わずに信じて不安を感じてしまう青少年は多いが、別の場所に広めることによって自分自身が迷惑行為をしてしまうということを理解する必要がある。このような画像や文章を見たら、ひとりで判断せずに周囲の大人に見てもらうことが大切である。大人は、対処方法とともに、インターネットを利用するうえでのルールとマナーを適切に指導できることが望ましい。

相談内容(2012年6月・青少年女子)

ケータイ小説サイトに出ていた広告から在宅ワークのサイトに入り、登録した。登録時に氏名、メールアドレス、電話番号を入力した。その後、電話があり住所、仕事ができる時間帯などを聞かれたが答えずに切った。パソコンでその運営会社の情報を調べると、詐欺サイトだという情報が多数見かり、怖くなった。住所を調べられないか不安。

アドバイス

インターネット上で、その運営会社の副業詐欺の被害情報を確認。すぐに気がついたのは幸いであり、サイトと関わらなければ心配ないと伝えた。メール、電話の受信拒否、心配であればアドレス変更で対処することを勧めた。サイトに伝えた個人情報から住所が特定される可能性は低いこと、この種の相談は多数寄せられていることを話すと安心したようだった。

ポイント

インターネットの世界では個人情報と呼ばれる氏名、メールアドレス、電話番号、住所等に高い価値があるとされている。従って個人情報を手に入れる目的で、いろいろな仕掛けが設けられているのを常に意識しなければならない。個人情報を入力する場面に出会ったら、慎重な姿勢が必要であり、自分だけで判断できない場合は必ず周囲の人に相談する習慣を持つべきであろう。

相談内容(2012年5月・青少年女子)

小説サイトで、続きが読みたい場合は登録をするとパスワードが発行されるようになっていた。パスワード発行のURLをクリックすると登録画面になり、名前とメールアドレスを入力したのだが、直後から、気持ち悪いメールがくるようになり、退会の手続きをしたら1カ月かかると返事があった。怖くなってメールアドレスを変更した。サイトの利用規約を見ると、18歳未満はメッセージのやり取りができないと書かかれており、そのサイトは出会い系のようである。利用していないが、ポイント制と書かれており、お金を払わなければいけないのかも心配である。

アドバイス

出会い系サイトは法律で18歳未満の利用を禁止しており、利用してはいけないこと、登録時に年齢確認もなかったようなので、正しく運営されていないサイトであることを説明。利用規約を読んでも、どのように料金を支払うのか書かれていないので、料金を支払うすべもなく、メールアドレスと氏名しか伝えておらず、メールアドレスを変更しているとのことなので、今後は無視をするようにと助言。退会などの問い合わせをすると、せっかく変更したアドレスをまた知らせることになるので連絡もとらないように、また今後は安易に個人情報を入力しないよう助言した。

ポイント

出会い系サイトへ近づかないように注意していても、そこへ誘導する仕掛けが潜んでいる事例。懸賞・着メロ・ケータイ小説・占いなど、登録は無料だからと思いメールアドレスを登録すると、途端に迷惑メールが大量に届く場合がある。トラブルにあわないために届いたメールは即刻削除に徹するのが大切である。さらに決して相手に連絡をとらないことも覚えておくとよい。

相談内容(2012年3月・青少年女子)

メールをするだけで1時間5000円位稼げるという小遣いサイトを見つけた。しかしサイトでメールするとお金を取られた。儲かる話しばかり持ちかけてくるが、意味もなくお金を使わされる。

アドバイス

小遣いサイトはたくさんあるが、個人情報を集めることが目的だったり、ほかの出会い系サイトに誘導してお金を使わせるといった悪質なサイトも増えている。怪しいと感じたら、さらなるトラブルに発展させないためにも利用はやめたほうがよい。

ポイント

小遣いサイトへは、ブログや占いサイト、迷惑メールなどがきっかけで誘導される。一見すると怪しいサイトには見えないこともあるが、運営会社、利用規約、年齢制限、プライバシーポリシーなどをよく読み、慎重に行動しなければならない。ネットに限らず、青少年が安易に小遣いを稼ごうとする行為には危険が伴う。一人で行動せずに保護者に判断を求めることが家庭内ルールとして徹底されているとよい。

相談内容(2012年2月・保護者・青少年女子)

娘に携帯電話を持たせ、フィルタリングをかけてルールを守って使わせていたが、夜中に頻繁にメールが来るようになり、見てみると男子からのメールで、下半身だけの写真の交換をしていた。普段から厳しく注意していたにも関わらず言うことを聞かないので携帯電話は取り上げた。すると今度はPCで裸の写真の投稿サイトを見ている。以前はPCにパスワードをかけて子供だけではログインできないようにしていたが、勉強用にインターネットを利用しており、親も留守にすることが多くなったため、パスワードを解除していた。パソコンでも携帯電話と同じように閲覧制限をかけることはできないか?

アドバイス

PCの閲覧制限について説明した。各社が提供しているフィルタリングサービスの特徴を比較して、家庭に合ったものを選ぶとよい。相談者は普段からネットの危険について子供に注意しているが、「危機感をもって聞いてくれない」とのこと。厳しく制限しすぎるとトラブルにあったときに親に話せなくなる子もいるので、困ったときにはひとりで抱え込まないようにという指導も必要だと話した。

ポイント

メールでのわいせつな写真の交換や有害サイトの閲覧は、ケータイ使用ルールの徹底、パソコンでのフィルタリングの導入など、子供に持たせる機器を保護者が管理し、使用状況を見守ることで防げることである。そのためには保護者が正しい知識を持っていることが不可欠である。正しい知識に裏付けられた指導によって、子供にも自覚と責任が芽生えることが望ましい。
※青少年の裸の画像の問題のアドバイスは、性的トラブルの相談事例項目に詳しくございます。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。