相談事例

有害情報

相談内容(2021年6月・青少年男子)

過去に交際相手と別れて淋しくなり、年齢を18歳以上と偽って出会い系アプリを利用しようとしたことがある。アプリには携帯電話番号を登録したが、実際には利用しないままアプリを削除した。その後、何も起きていないが、出会い系アプリの危険性の話を聞いて不安になった。

アドバイス

年齢を偽って利用したのは安易な行動だったかもしれない。出会い系アプリから不適切なページに誘導されたり、お金を不当に請求されるトラブルも多い。電話番号を登録したことから、今後知らない電話番号から着信やメッセージが届くかもしれないが、届いたとしても無視することを勧める。

ポイント

一般的には、出会い系アプリはフィルタリングを利用していればブロックされるため、年齢に応じたフィルタリングを利用して防いでほしい。たとえブロックされなかったとしても、18歳未満の青少年が出会い系アプリを利用することは法律で禁止されていることを理解してほしい。法律を守る運営がされている出会い系アプリであれば身分証明書の提示が求められる。そのような手続きを踏むことなく、自己申告だけで登録できたとしたら、法律を守った運営がされておらず危険だと考えてほしい。また、青少年であっても書き込んだ内容によっては処罰の対象となるので、出会い系サイト(アプリ)の利用はしないことを徹底してほしい。

相談内容(2020年7月・青少年男子)

動画共有アプリの中身を見るためのパスワードがインターネット上に公開されていたので、中身を知らずにダウンロードしたら児童ポルノと思われる動画だった。違法だと気づいてすぐに消去したが、不安でどうしたら良いか。

アドバイス

18歳未満の裸や下着姿の画像や動画は児童ポルノと呼ばれ、法律では所持、提供、製造、運搬、輸出入、陳列が禁止されている。児童ポルノをダウンロードして保存することは所持にあたる可能性がある。今回は違法だと気づいて消去していることから、正しい対処ができていると考えてほしい。今後は二度と同じことを繰り返さないことが大事である。

ポイント

インターネット上で動画や写真を共有するアプリでのトラブルである。この事例では、動画を見るにはパスワードが必要であり、解除するまでどんなコンテンツが保存されているのかわからず、不適切なコンテンツに出会ってしまったと思われる。このことから、悪意のある行為に巻き込まれないためにも、インターネットから興味本位でファイルなどをダウンロードするのは避けたほうが良い。特に児童ポルノはアップロードすることもダウンロードすることも違法性が高いことを理解してほしい。

相談内容(2018年8月・青少年女子)

家族共有のタブレットを利用していたらウイルス検出画面が出てしまい、指示されるとおりにアプリをインストールしてしまった。すぐにアンインストールしたが、問題ないかどうか教えてほしい。

アドバイス

アプリをインストールしたときにどのような権限を許可したのかによっては、タブレットに保存されている情報(連絡先や画像など)が収集された可能性もないとは言えない。不安であればセキュリティソフトを入手してウイルスチェックをしてほしい。今後は不審なアプリのインストールはしないように注意してほしい。

ポイント

インターネットの閲覧中に突然画面に表示される、利用していないアプリやソフトのウイルス警告は、偽警告と呼ばれ、実際にはタブレットやスマートフォンがウイルス感染したのではなく、利用者にアプリをインストールさせることを目的としているケースが多い。使用中のタブレットやスマートフォンでウイルス対策アプリを利用していないのであれば、偽警告を疑い、すぐには反応しないのが適切な対応である。偽のウイルス警告に誘導されて悪質なアプリをインストールしてしまうと、本当のウイルス感染を引き起こしてしまう可能性もあるので注意が必要である。

相談内容(2018年7月・青少年男子)

アニメのサイトを見たいと思い開いてみたら、ウイルス感染を警告するメッセージと、個人情報が漏れてしまうので今すぐクリックしてアプリをインストールするようにと書かれたページに移動してしまい、とても怖くて心配。どうしたら良いか。

アドバイス

インターネット上には、ウイルス感染など偽りの警告を出してアプリをダウンロードさせたり、不正なサイトにアクセスさせようとする手口もあるので注意してほしい。画面をクリックすることでどのようなアプリがインストールされるのか、保護者の方に一緒に画面を見てもらうのが良い。また、公式マーケット以外の場所からのアプリのダウンロードは避けてほしい。使っている端末が本当にウイルス感染していないかを確認するために、ウイルス対策アプリによってチェックをすることも1つの方法である。

ポイント

実際にはウイルスに感染しているわけではないのに、警告メッセージを出すことでウイルス対策アプリをインストールするように誘導する広告が増えている。これは偽警告とも呼ばれ、アプリをインストールさせることで、アプリの提供元から報酬を得ることが狙いだと考えられている。このようにインターネット上には利用者を欺こうとする手口がたくさんある。少しでも心配な場面に出会ったら、一人で判断せずに、落ち着いて保護者に相談することが大事である。

相談内容(2015年5月・青少年女子)

携帯端末でSNSを見ているうちにURLをクリックしてしまい、アダルトサイトに繋がってしまった。18歳未満利用禁止と書かれていたので、怖くなってブラウザを閉じた。その後もう一度確認しようと思い、同じサイトを開き、今度は「18歳以上」の確認の画面で「いいえ」を選ぶと、そのサイトから離れることができた。しかし、有料アダルトサイトに入った時点で料金が発生することはないだろうか。

アドバイス

有料契約が成立するには、事業者と利用者の双方で意思確認をする必要があるので、サイトを開いただけで説明もなく料金が発生することはない。もしそのような状況になったとしても、契約は成立していないので請求は無効である。相談者は有料サイトの入口で引き返したことになる。ルールを守って「いいえ」を選んだ結果なので、何も心配要らない、これからも安全にインターネットを利用してほしい。

ポイント

有料サイトに繋がってしまったが、トラブルには発展しなかった事例である。インターネット上には落とし穴がたくさんあり、意図せず危険なサイトに誘導されてしまうこともある。そのような場面で重要になるのが、ルールを守って安全な行動をとる意識である。サイトの利用規約、年齢制限などは必ずチェックすることが大事である。ルールを無視した利用、不用意なクリックこそがトラブルに出会う原因だと言える。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。