相談事例

ショッピング

相談内容(2016年11月・青少年女子)

SNSでチケット取引をした。先払いで、通話アプリの連絡先を交換をしていたが、発送されずブロックされた。チケットは要らないのでお金を返してほしい。

アドバイス

お金のみを騙し取られている状況であれば、自宅近くの警察へ相談するのが適切だろう。その際には、これまでの出来事を時系列でまとめ、相手について知っている情報、お金を振り込んだのであれば銀行名、口座番号などをすべて紙に書いておき、振込みの明細等は捨てずに一緒に保管してほしい。相手のSNSのページ、連絡を取っていた画面なども保存しておくと良い。証拠をなるべく早く警察に持参し、相談をした方が良いだろう。

ポイント

最近では個人間取引にSNSが多く利用されている。しかし、チケットに限らず、個人間での取引にはリスクが伴うことを知ってほしい。売り手側は名前や住所を偽ることができるが、買い手側は商品を受け取るために、正しい個人情報を伝えなくてはならない。今回のように、お金と個人情報を取られて連絡が取れなくなることも少なくない。インターネットでは、自分のほしいものを簡単に見つけられるが、個人間の取引にはリスクがあることを知り、どうしても手に入れたい品物であってもあきらめる勇気を持ってほしい。

相談内容(2016年7月・青少年女子)

あるサイトで商品を注文し、約1カ月後に商品が届いた。コンビニ後払いで購入していたので請求書を1週間ほど待っているが送られてこない。サイトに問い合わせのメールを送っても返事が来ない。どうしたら良いか。

アドバイス

すでに商品が届いており、コンビニ後払いを選択していることから、ショッピングサイトからの連絡を待つしかないだろう。念のためサイトのページに書かれている住所、電話番号、責任者名を確認し、注文した商品のページ、連絡先のページ等をスクリーンショットで保存しておくと良い。また、注文や連絡等でサイト側と連絡を取った際のメール、メールがない場合には日時だけでも記録しておく。利用規約についても、今後のためによく読んでおく。今後、万が一のために、未成年であるので、保護者の助けを借りる準備をしておくと良い。

ポイント

インターネットショッピングは、都合の良いときに注文し、指定した場所に届けてくれるとても便利なものであるが、今までに利用したことがないお店を利用するときは、そのお店が信頼できるものかどうかを確認する必要がある。宣伝メールや他サイトの広告をクリックしてたどり着いたサイトの場合、ページ内に不審な点等がないか確認し、利用規約なども事前によく読んでおく。お店を運営している会社名、所在地、連絡先もチェックし、事前に電話で確認してみるのも1つの方法である。未成年者が親の同意なく商品を購入することを防止、禁止しているサイトは沢山あるので必ず保護者の同意を得て利用してほしい。

相談内容(2016年6月・青少年女子)

オークションサイトで購入したスマートフォンにロックがかかっていて携帯電話会社に持って行ってもロック解除できなかった。出品者に確認すると、ロックがかかっていることを書いて出品しているのでロックは解除できないと言われた。返品の相談をすると半額なら返品しても良いと言われた。保護者もインターネットに詳しくないのでどこに相談して良いのかわからない。

アドバイス

ロックの解除にはIDとパスワードが必要となるため、元の持ち主に解除してもらう以外に方法はないと思われる。オークションサイトには年齢制限があり、利用できる年齢に達していてたとしても、未成年者は事前に保護者など法定代理人の同意が必要となる。このことから、これまでの経緯を保護者に相談し、保護者と出品者で話し合いをしてもらうことを勧める。インターネットに詳しいかどうかに関係なく、必ず保護者に相談して協力してもらってほしい。

ポイント

インターネットオークションは個人間の取引であるため、未成年者が安易に利用することには大きなリスクがある。保護者の同意を得てサイトを利用し、取引自体は保護者と一緒に行うのが望ましい。サイトの利用規約をよく読み、出品されている商品の状態を細かく確認するなど、トラブルを回避しながら利用してほしい。経験を積み使い慣れれば便利なサービスである反面、自己責任のもとでルールを守って利用すべきである点を忘れてはならない。

相談内容(2016年5月・青少年女子)

掲示板でチケットを譲ってくださるという方とメールのやり取りをした。譲っていただくために個人情報を教えてしまった。個人情報を教えた途端連絡は途絶え、今は一切連絡が来ない。この個人情報は悪用されてしまうのか。お金は振り込んでいない。相手の個人情報は一切知らない。

アドバイス

インターネット上の見知らぬ相手との個人間の取引には大きなリスクが伴う。これをしておけば100%安全という対策はない。そして、相手に渡してしまった情報を取り戻すことは大変難しい。 どのように使われるかは相手次第であり、その情報の利用を止めることも難しい。自分の手を離れてしまった以上は、自分でコントロールできるものではない。今後は、メールアドレスを教えたことで、迷惑メールが届く可能性もあるので、迷惑メール対策の設定を行うと良い。相手に住所を伝えているならば、保護者に伝えておいた方が良い。念のために、相手に伝えた情報、相手のことで知っている情報を整理しておくと良い。相手とのやり取りのメールが残っているならば残しておく。

ポイント

個人間の取引には大きなリスクがある。どのような人が取引相手かを見極めることは難しいので、リスクを覚悟して利用するしかない。チケットにおいては譲渡や転売は禁止されていることも多いため、ルールを知り、ルールを守ることが、自分を守る行動に繋がることを覚えておいてほしい。

相談内容(2015年12月・青少年女子)

通販サイトで会員登録をして商品を注文したが、詐欺サイトかもしれない。まだ支払いはしていないが、住所と名前、自分のメールアドレスと携帯の電話番号を知られてしまった。このあとどう対処すればいいのか。

アドバイス

不安に思う個人情報については、送ってしまった情報を相手から取り戻すことは不可能である。相手に渡してしまった情報がどのように使われるのかをコントロールしたり、利用を止めることも難しい。念のため、サイトの名称やURL、登録した情報等を保存して残しておくと良い。また、利用規約も確認し、どのような理由であればキャンセルができるのか、退会の方法など確認しておくことを勧める。なお、未成年者が親の同意なく商品を購入することを禁止しているサイトはたくさんある。万が一のために、保護者の助けを借りる準備をしておくと良いだろう。安易にお金を払わずに、相手から何らかの連絡があった場合には、保護者へすぐに相談することを勧める。

ポイント

PCやスマートフォンから簡単に買い物ができるのがオンラインショッピングの便利な点だが、インターネット上の取引では、相手と直接顔を合わせることはなく、商品を手に取ることもできない。偽サイトも存在するので注意が必要である。トラブルに遭わないためには、販売業者の名前や住所などの基本情報や、キャンセルのルールなどがサイトに記載されていることを確認し、個人情報の取り扱い方針もチェックする必要がある。青少年は一人で判断せずに、保護者と相談しながら利用の可否を見極めてほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。