相談事例

ショッピング

相談内容(2020年6月・青少年男子)

動画サイトに出てきた広告を見て、初回が安いサプリを購入した。1回だけ購入したのに、また届いて定期購入になっていた。解約、返品したい。定期購入の解約はメールで連絡した。

アドバイス

販売会社のホームページに記載されている住所、電話番号、返品規約、お問い合わせ方法などを確認し、お問い合わせをすることを勧める。もう1つ大事なこととして、未成年者が保護者の同意を得ずに行った法律行為は取り消しが可能である。今回の件を保護者にお話しし、未成年者契約の取り消しが適用されるかどうか、最寄りの消費生活センターに相談してほしい。

ポイント

定期購入が条件であることを十分に認識しないまま注文してしまった事例である。青少年に人気のSNSや動画アプリの広告から誘導されるケースが増えているようである。特にスマートフォンの小さな画面で見ているときには、契約内容や解約・返品の条件などを見逃しやすいため注意が必要である。未成年者の場合は、保護者の同意のない契約の取り消しができるケースもあるため、注文確定の画面や販売会社とのやり取りの内容を保存しておき、保護者や家族にお話しして一緒に対応してもらってほしい。

相談内容(2020年3月・青少年女子)

動画アプリの広告で見たサプリを購入した。初回の金額が安いと思い買ったのだが、数回購入しなければ解約できないことがわかり困っている。

アドバイス

民法では法廷代理人である保護者の同意がなければ、原則として契約を取り消すことができると定められている。サプリ購入にあたっては、未成年者が申し込みをしていることから、できるだけ早く保護者にお話ししてほしい。サプリの広告をいつどこで見て、どのようにして申し込んだのか、お金の支払い方法の詳細などを紙にまとめて書き留めると良い。保護者にお話しをしたら、最寄りの消費生活センターに相談してほしい。

ポイント

1回だけ注文したつもりなのに、契約内容をよく見ると定期購入が条件となっていたというトラブルは、大人でも起こりやすい。アプリの広告をたまたま見たのをきっかけに、商品が欲しくなって購入へと進んでしまうこともあるかもしれないが、契約内容の表示や、解約や返品の条件をしっかり確認することが大事である。

相談内容(2018年2月・青少年男子)

ポイントサイトを利用している。あるサイトにポイントが欲しくて個人情報(メアド、本名、住んでる場所)を入力すると、年齢が20歳以上でないと登録ができなかったため年齢を偽って登録した。すると知らない人からメールが届くようになってしまった。個人情報を打ち込んだサイトが思い出せず、怖いのでどうにかしてほしい。

アドバイス

ポイントサイトは多数存在するが、個人情報を集めることが目的であったり、ほかの有料サービスや出会い系サイトに誘導してお金を使わせる、興味のない広告が届いたりするといった悪質なサービスも存在する。今回は、メールアドレスを伝えたことで、迷惑メールと疑うものが届いてしまったと思われるので、メールの受信拒否の設定をすることを勧める。なお、ほかに利用しているポイントサイトがあるのであれば、利用規約を読み直し、規約をしっかりと守ってほしい。もし保護者の同意が必要ならば、保護者の承諾を得てから利用してほしい。

ポイント

年齢を偽るなどルールを無視した利用はしてはいけない。規約などのルールは自分を守るためにも必要である。自分が利用しようとしているサービスは利用前によく調べ、納得した上で利用してほしい。また、利用しているサービスが多くなるとIDやパスワードの管理も難しくなるが、メモをするなどの管理に務めるほか、管理ができる範囲で利用するのが好ましい。

相談内容(2018年1月・青少年女子)

インターネットでショッピングをしてお金を振り込んだのに商品が届かず、お小遣いを取られてしまい悔しい。お金を振り込んだ銀行口座の番号は保存している。買い物をしたあとサイトを見るとなくなっていた。数日後見ると、名前が変わっていた。住所は存在しないものだった。 電話番号の記載はない。

アドバイス

すでにお金を支払っているので、必要な情報を紙に書いたり、インターネットからコピーするなどして揃えてほしい。たとえば、買い物をしたサイトの名前やURL、メールアドレス、サイトの画面コピー、注文日時、お金を振り込むまでのやり取り、銀行への振込記録などが重要な情報である。できるだけ早く最寄の警察署に行くか、消費生活センターに相談してほしい。返金の可能性を少しでも大きくするために大事なことである。

ポイント

ネット通販トラブルに遭ってしまった事例である。青少年はインターネットの操作には慣れていたとしても、知識や経験が十分でないために相手の悪意を見抜けないこともある。インターネットの利用に自信がある人でも、警戒心が薄れて被害を受けてしまうこともある。インターネットを介しての取引にはトラブルが多いことを理解し、自分は大丈夫だと過信せずに、保護者と一緒にサイトの説明や取引相手の情報をよく確認しながら安全に利用してほしい。

相談内容(2017年11月・保護者・青少年女子)

SNSにライブチケットの購入権を譲るという書き込みがあり、娘はチケットが欲しくて取引をした。チケットの売買にはチケットサイトを利用し、保護者が知らないうちにサイトへの無料会員登録を行っていた。チケット代金をコンビニ決済で支払ったが、その後、相手のSNSアカウントが消えて連絡が途絶えてしまった。

アドバイス

このままチケットが届かないようであれば、警察に被害届を出すことを勧める。相手のSNSアカウント情報、やり取りの様子を時系列で書き出し、コンビニの領収書も保存しておくと良い。チケットサイトに関しては、未成年が利用する場合には保護者の同意が必要であることが利用規約に書かれており、保護者の同意なしで利用登録をしてしまった点は反省してほしい。サイトの利用規約をきちんと読み、ルールを守ることがトラブル回避に繋がる。

ポイント

チケットをどうしても手に入れたい心理が利用され、お金を騙し取られる被害は、残念ながら少なくない。特に青少年にとってインターネットやSNSは身近な存在になったが、経験や知識の不足、判断力の未熟さからトラブルに遭ってしまう。インターネットの世界も、現実の世界と同様に、知らない人との個人取引にはリスクが潜んでいることや、安易な行動はトラブルに繋がってしまうことを親子でしっかり話し合ってほしい。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。