相談事例

フィルタリング関係

相談内容(2020年11月・保護者・青少年男子)

息子がライブ配信アプリでの「投げ銭」(配信者を応援するための課金機能)を止めずに困っている。スマートフォンでは機能制限を利用しており課金はできないはずだが、自分の部屋に持ち込んで課金をしてしまうようだ。課金をしたらスマートフォンは解約するというルールを決めたが何度も破られている。

アドバイス

フィルタリングやペアレンタルコントロール(機能制限)の利用を勧める。フィルタリングは子供の年齢に適したサイトやアプリを利用する仕組みであり、法律で決められているので利用してほしい。ペアレンタルコントロール(機能制限)を利用するときには、パスワードを保護者が管理するなどして勝手に解除できないように工夫することも勧める。また、一方的に禁止するのではなく、ルールのお話し合いをし、ルールを守りやすくするための制限であることを理解してもらってほしい。これまでのルールも子供が守りやすいものになるように見直してみることを勧める。

ポイント

フィルタリングやペアレンタルコントロールを利用することで、インターネットの利用状況を把握したり、長時間利用を防止したり、子供には使わせたくない機能を制限することができる。機械的な対策は万能ではないが、時間管理の力やルールを守る力を身に付けるための手段として活用できると良い。また、使いたいアプリや機能があればその都度、子供から保護者に解除してほしいと許可を求めるステップが必要になるために、どのように使いたいのかなどを親子で対話するきっかけにもしてほしい。

相談内容(2020年3月・保護者・青少年男子)

息子がスマートフォンでフリマアプリを利用していて、家のものを勝手に出品したり、買い物をしている。スマートフォンのルールも守れず取り上げることもあるが、何度取り上げてもまた同じことが繰り返されて困っている。

アドバイス

スマートフォン側でできる対策は、フィルタリングを利用することと、ペアレンタルコントロール(機能制限)を設定して制限することである。特にフィルタリングは法律で決められているため利用してほしい。詳しくは契約しているプロバイダーや携帯電話会社にお問い合わせをすることを勧める。機械的な対策だけでなく、親子でのお話合いも不可欠である。利用したいアプリの規約を読み、未成年者の利用に関するルールも確認しながら使い方を話し合えると良い。

ポイント

青少年にも人気のフリマアプリだが、取引相手とのトラブルも少なくない。年齢に応じて保護者の同意を得て利用することが規約で定められているものも多い。保護者の同意を得ないまま利用してしまうのを防ぐ対策の1つがフィルタリングである。利用するアプリやWebサイトなどを保護者が管理することで、子供の安心・安全を守ることにも繋がるので、親子で話し合って必ず利用してほしい。

相談内容(2019年2月・保護者・青少年男子)

息子の進学が決まったばかり。合格したらスマートフォンを買う約束をしているのだが、懸念していることがある。過去にゲームにはまったことがあり、部屋に篭り昼夜逆転の生活が続いていた。ゲームで興奮すると暴力的になることもあった。使い過ぎが心配なので、時間制限やアプリの禁止方法などを知りたい。

アドバイス

購入前に再度利用ルール、親子の約束事を話し合うことを勧める。スマートフォンは親が購入して貸し出している意識を持ってほしい。子供が自由に使えるオモチャでもないことを理解してほしい。また、フィルタリングを必ず利用してほしい。フィルタリングによって利用時間の設定もできるので、昼夜逆転の生活にならないための対策になるだろう。フィルタリングの詳しい設定方法は、購入する店舗で案内してもらえるが、日常の運用と管理は保護者が行う必要がある。課金防止やパスワードの取り扱いなども保護者にしっかり管理をお願いしたい。

ポイント

「青少年インターネット環境整備法」により、18歳未満が利用する携帯電話やスマートフォンにはフィルタリングの利用が義務付けられている。保護者はフィルタリングを設定するだけでなく、子供の適切なインターネット利用を見守る役割を担っている。フィルタリングは万能というわけではないため、ルールで決めた利用時間、アプリの使い方などを子供が守れているか、保護者が関心を持ち、適切な声がけ、話し合いを欠かさないことが大切である。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。