相談事例

個人情報関連

相談内容(2024年4月・青少年女子)

SNSで知り合った人に携帯電話番号を聞かれて教えてしまい、住所を特定されたり、悪用されないか心配になった。相手は自分に好意を持っており、SNSでのやり取りはまだ続いている。もう付き合いをやめたいが、ブロックをするのも不安で困っている。

アドバイス

電話番号と契約者の情報を紐付けて管理しているのは電話会社であり、一般の人が電話番号だけから住所を特定することは難しい。相手に教えた情報をもう一度整理し、電話番号しか教えていないなら、着信拒否をしたり、番号を変更するなどの対策で連絡を絶つことも1つの選択肢だろう。一人で判断せずに保護者にも相談しながら安全策をとってほしい。

ポイント

インターネット上だけの知り合いであれば、相手に不安や不信を感じたらブロックをするなどで連絡を断つことも容易だが、1つでも個人情報を教えてしまうと、それが心配の種になってしまうことがよくある。相手の本当の姿が見えないために、相手の行動を予測することも難しく、どうするのが安全なのかわからないまま心配が大きくなることもある。トラブルを避けるためには、自分の情報を誰にどこまで伝えて良いのか、SNSに載せる内容も含めてルールを決めるなど、自分の情報は自分自身で守る意識を持つことが大切である。

相談内容(2023年11月・青少年男子)

あるSNSアカウントが主催していたプレゼント企画に応募したところ、別のメッセージアプリのアカウントを友達追加するように誘導された。次に、メッセージアプリで説明があり、ゲームをダウンロードしてプレイ画面のスクリーンショットを送るように指示され送ってしまった。しかし、主催者が誰なのかわからなかったので個人情報の流出が心配になった。

アドバイス

主催者や目的が明確でないプレゼント企画は、本物でない可能性もあるだろう。仮にプレゼントが本当に当選したとしても、よく知らない人に個人情報を教えてしまうと、その情報がどのように使われるかわからず、さらに本当に景品が送られてくる保証もない。このため、もし当選の連絡があったとしても、住所や名前は安易に教えたりせず、保護者にも話して辞退したほうが良いかなど一緒に考えてもらうことを勧める。

ポイント

SNSで見かけるプレゼント企画は、企業などが運営する公式アカウント以外は、本物ではない可能性もあるため安易に信用することは危険である。応募と見せかけて個人情報の収集が目的かもしれず、一度個人情報を伝えてしまったら悪用を止めることも難しくなってしまう。欲しい景品がもらえると思ったとしても、一度立ち止まってよく考えることが大切である。

相談内容(2023年7月・青少年女子)

SNSに自分で載せた写真に、誤って荷物の送り状が写り込んでいた。送り状には電話番号などの個人情報も載っていた。友人に指摘されて気づいて写真を削除し、公開アカウントから非公開にしたが、数時間載せていたためすでにかなり閲覧されていた。

アドバイス

インターネットに一度でも載せて知られてしまった情報を完全に消すことはとても難しく、情報がどのように使われるのかも自分ではコントロールできなくなってしまう。電話番号については、今後もしも不審な電話やメッセージが届いたときには、着信拒否などで対応してほしい。保護者や家族にも相談して全員で対応を話し合っておくことを勧める。

ポイント

何気ない1枚の写真の中にもたくさんの情報が詰まっている。被写体の背景に写っている建物や看板、道路標識などからは撮影場所が特定されやすく、室内であれば、衣類、書類、小物からプライベートが推測されることもある。特にSNSの公開アカウントに載せる写真は誰でも閲覧できてしまうため、どんな情報が伝わる可能性があるかを確認しながら、個人情報をしっかり守ってほしい。

相談内容(2023年3月・青少年女子)

占いサイトを利用しようとして生年月日や名前などを入力してしまった。個人を特定するような情報は入力していないが、特定されてしまうのではないかと不安になった。

アドバイス

サイトに入力した情報がどのように使われるのかは、プライバシーポリシーや利用規約の中で説明されているのが一般的であるため、利用したサイトを確認してほしい。もしも個人情報が意図しない使われ方をしていたら、そのときに対応を考えていくことになるが、自分自身で入力していない限り、個人を特定できるような情報はサイト側には伝わっていないと考えられる。

ポイント

利用したいサイトを見つけたときには、その運営会社の情報をよく確かめて、信頼性や安全性を判断することが大事である。しかしどのようなサイトにも情報漏れや不正アクセスのリスクはあり、100%安全という保証はないと考えてほしい。個人情報を入力するようなサイトを利用するときには、それが本当に必要な情報なのかをしっかり考えてほしい。

相談内容(2022年11月・青少年女子)

SNSで知り合った人たちと通話をしていたときに、身近な友達と話している気持ちで学校のことを話してしまった。相手は良い人だと思うが、顔が見えないので怖い。学校名や本名を特定されないか不安になった。

アドバイス

相手に伝えた情報を取り返すことはできない。また、伝えた情報から個人を特定するのか、しないのかは相手次第であり、個人が特定できるとも限らない。このため、もしも何か起きたら、そのときに適した対策をとっていくことになるだろう。今後はよく知らない人にはプライベートな話しをしないように気を付けてほしい。心配事を増やさないために、相手とやり取りを続けないことや、相手をブロックすることも対策の1つである。

ポイント

インターネット上で知り合った人とのコミュニケーションは気軽な反面、個人情報を教えてしまうとそれが不安の種になってしまうこともある。自分に関することを誰にどこまで伝えて良いかルールを作り、それをしっかりと守って付き合う必要がある。また、インターネット上では複数の情報の断片をつなぎ合わせることもできてしまうので、利用しているSNSの投稿内容を日頃から見直しをしておくと良い。

※ここに掲載してある相談事例は一つの参考例として掲載したものです。
同じようなトラブルであっても、個々の状況が異なるため、解決内容もそれに従い違ってきます。